超リアルな人形 ロシア人作家の作品が世界を魅了

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3月21日は「世界人形劇の日」に制定されている。制定を発案したのは国際人形劇連盟(ウニマ)だが、この日はもちろんのこと人形作家たちにとっても直接的な意味合いを持つ。

スプートニク日本

今日は人形作家ミハイル・ザイコフ氏と彼が作り出す不思議な人形たちをご紹介しよう。ザイコフ氏はロシア南部のクラスノダール在住。2009年にクバン大学芸術グラフィック学部を卒業後、人形劇場で数年間彫刻を担当していた。ザイコフ氏が本格的な芸術として人形制作を考えるようになったのはモスクワの人形ギャラリーでイタリア人人形作家のラウラ・スカットリーニ氏の作品に出会ったのがきっかけだった。「最初に作った人形は彫刻的で、ラウラ・スカットリーニ氏の芸術に感化されたものでした。その私が球体関節人形に興味を持ちはじめたのは2013年。日本の非常に才能豊かな人形作家、吉田良さん、中川多理さんらの作品を見たのがきっかけです。」こう語るザイコフさんはスプートニクからのインタビューに自分と自分の芸術について次のように語ってくれた。

「人形を相手にする仕事は共生であり、彫刻、絵画、装飾工芸なのです。作業には数種類のポリマークレイを用います。人形の背丈はおよそ75センチ。14の球によって自由な動きができます。このため人形制作の知識を持たずに写真やビデオを見た人はこれを気味悪いと思われがちなのですが、それでも完全に出来上がった人形に対するコレクター、展覧会の訪問者たちの反応は心地よいものです。

2013年、モスクワで開かれた『人形芸術』展に初めて出品しましたところ、全作品が個人コレクターらによって完売しました。2016年4月、アムステルダムの国際人形展覧会『DABIDA』に出展しましたが、今年はエストニアの首都タリンでの人形展『NukuKunst』への参加を計画中です。

私の人形たちはロシア、英国、米国、サウジアラビア、欧州の個人コレクションに入っています。具体的な人物の写真から人形制作を請け負うことはありません。おもしろい人物、絵画にインスピレーションを受けますね。今現在、コレクションはすべて完売しています。人形と別れるのはつらくありません。なぜならこれは、私の創作が高く評価された証拠なのですから。」

ザイコフさんはロシア人芸術家のイリーナ・クジョミナさんとタンデムを組んで制作している。クジョミナさんの担当は衣装のデザインと縫製。そのためにアンチックでヴィンテージな生地やレースが用いられている。ただし靴はザイコフさんの手製で極薄の皮製だ。

ミハイル・ザイコフさんの人形制作の模様はこちらのビデオでご鑑賞ください。

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