免疫療法と超音波はアルツハイマー対策に効果

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超音波と免疫療法を組み合わせるとアルツハイマーを引き起こす原因に数えられているタウ蛋白質(タウプロテイン)を脳から除去できることが研究者らによって明らかにされた。研究結果は医学雑誌「ブレイン」に公表された。

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2015年の時点で、豪州の研究者らによるマウスを使った実験で超音波を使ってアルツハイマーの兆候を後退させることに成功したと報じられていたが、今回クイーンズランド脳研究所は超音波に免疫療法を組み合わせることによって、さらに効果の高い治療方法を編み出した。

特殊な抗体は脳のタウ蛋白質を破壊することができるものだが、これを静脈注射しても効果は発揮されない。マウスに対する実験でエコーの際にコントラストを強めるために特殊抗体を詰めた超微粒の泡を用い、その後で超音波をかけ、泡が流れ出るようにしたところ、特殊な抗体は脳へ運ばれ、タウ蛋白質を破壊することができた。

こうした方法が人体に対しても有用か否かは現時点でははっきりいえないものの、研究者らはこの方法が免疫療法のメソッドを刷新し、パーキンソン病など他の病の治療にも効果を発揮するのではないかと考えている。

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