インドで漫画文化急成長 ヒンズー神話や社会問

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欧米や日本アニメの人気に押されて自国漫画が乏しかったインドで、ヒンズー教の神話などインド固有の物語を題材にした漫画が近年、急成長している。信仰やインド文化への子どもの理解を深めるとして保守層も歓迎。レイプ被害や酸攻撃など、インド社会の負の側面に焦点を当てた社会派漫画も出てきた。共同通信が報じた。

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多神教のヒンズー教の神々が空を舞う「不死身伝説シバ」。猿の姿をした神が活躍する「悪魔王の叫び、ラバナ」。南部ベンガルール(バンガロール)の展示会で、色鮮やかな漫画の棚の前に行列ができていた。「最近の子どもはインド文化に詳しくないので、ぜひ読ませたい」と音楽教師アマティさん(27)は言う。

インド発の漫画は2000年代に入って次々と発表された。「CGで作画が容易になったことや、スパイダーマンなど漫画原作の米国映画の流行が大きい」と関係者は指摘。11年に始まった漫画展示会「コミックコン」は首都ニューデリーなど5都市に拡大、一つの会場で数万人を動員してきた。

草分けの一つで08年から約90タイトルを出版するキャンプファイア社の販売担当者ムネンドラ・パタンカルさん(35)は「ヒンズー教は魅力的な神が多く、漫画にしやすい。独立の父ガンジーの伝記漫画も学校に導入したい」と意気込む。

裾野の広がりで社会問題を扱った漫画も誕生。インドではレイプや、酸を女性の顔にかける酸攻撃が深刻で、14年にはインド系米国人の作家ラム・デビニニ氏が、レイプされた女性がヒンズー教の女神の助けで権利拡大を訴える漫画をネットで公開し、人気を博した。

昨年9月には酸攻撃の被害者を扱った続編も登場。デビニニ氏は「子どもたちに女性問題を訴えるのに効果的」と漫画の効用をアピールしている。

先の報道によると、インドで、猿の群れと生きていた8歳の少女が発見された。

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