千葉・女児遺棄、見守り隊の渋谷容疑者 「女児に優しい」

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千葉県の小3殺人・死体遺棄事件で、殺害されたベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)が通った同県松戸市立六実第二小の保護者会会長、渋谷恭正容疑者(46)=死体遺棄容疑で逮捕=が事件以前、通学路での見守り活動中にリンさんに声を掛けるなどの姿が近隣住民らに目撃されていたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。渋谷容疑者は、相続した不動産を運用して暮らし、「地元の名士」として知られていた。共同通信が報じた。

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松戸市教育委員会によると、渋谷容疑者は、通学路の同じ場所で見守り活動を毎日のように続けていた。捜査関係者によると、その際に登下校中のリンさんとハイタッチするなど親しげに交流する様子があった。女子児童に優しく接する傍ら、男子児童を「ふざけてるんじゃねえぞ」と叱りつける場面も目撃されていた。

捜査本部は16日、松戸市の渋谷容疑者の自宅マンションを前日に続き家宅捜索するとともに、押収した軽乗用車とキャンピングカーを検証した。渋谷容疑者は弁護士と接見。捜査本部の取り調べで雑談には応じるようになったが、事件については「黙秘します」と話しているという。

捜査本部などによると、女児は3月24日午前8時ごろ、登校のため家を出たが、直線距離で約600メートル先の小学校に姿を見せず行方不明になった。捜査本部は、家を出た直後に連れ去られたとみている。渋谷容疑者はこの日、見守り活動に現れなかった。

捜査関係者によると、渋谷容疑者が使っていた車は女児の行方不明後、坂東市の利根川河川敷周辺で、複数の防犯カメラに写っていた。中にはガソリンスタンドに立ち寄った際の映像もあったという。

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