ロシアのコンチャロフスキー映画監督 「日本文化に胸が震える」

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日本で6月4日に開幕のフェスティバル「ロシアの季節21世紀」ではアンドレイ・コンチャロフスキー監督撮影の映画『パラダイス』が幕開けを飾る。コンチャロフスキー監督は、自身の捉える日本人の映画に対する反応、自己自足についてスプートニクからの独占インタビューに答えた。

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© 写真 : Andrei Konchalovsky Production Center映画『パラダイス』
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映画『パラダイス』

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スプートニク: コンチャロフスキー監督の作品『パラダイス』はロシア内外で実に多くの賞を受賞しています。今回『パラダイス』は日本で開幕の「ロシアの季節21世紀」の中で上映されますが、日本人はこれをどう受け止めるでしょう?

アンドレイ・コンチャロフスキー: 「ヨーロッパの観客と同じではないかと思います。感受性については私自身がどうなるか見てみたいですね。」

スプートニク: ご自身の映画作品は今まで日本で公開されていますか?

アンドレイ・コンチャロフスキー: 「(日本での公開を)追ってはいませんからね。でも『暴走機関車』と『最初の教師』は上映されたのは確かです。それから私が米国で撮影した映画もね、」

スプートニク: アンドレイ・タルコフスキー監督と日本映画を学び、黒澤明監督の映画に感銘を受けたとおっしゃったことがありましたが、日本の最近の映画はどうでしょう?

アンドレイ・コンチャロフスキー: 「今、映画はあまりみないのです。見るのは私を映画監督に仕立て上げてくれたものだけで。古典作品を繰り返し見ており、今の作品はロシア、日本を問わず見ません。見るのは発表されて少なくとも5年は経過し、よい評判を勝ち得たものに限られています。」

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スプートニク: 日本人の監督と協力して合弁映画を撮影するという案はどうでしょう?

アンドレイ・コンチャロフスキー: 「黒澤監督のシナリオで撮影したことがあり、日本文化、この国民の一体性に感動を覚えました。ですが映画監督というのは自己自足していなければなりません。それぞれ独自の世界があるのです。ですから日本人俳優と撮影などと言うことは私はできないと思います。これは全く異なる文化ですし、私たちは到達できないでしょう。」

スプートニク: ミケランジェロの映画の撮影準備にかかっておられますが主役の俳優は決まりましたか?

アンドレイ・コンチャロフスキー: 「まだです。キャスティング中で撮影はイタリアで9月始めに開始されます。」

これより前、スプートニクは「ロシアの季節21世紀」を記念した記者会見を訪れ、有名なダンサーのデニス・ロディキン氏にインタビューを行った。

「ロシアの季節21世紀」に出演のこのほかのバレエスター、若きダンサーたちへのインタビューはこちらから

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