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国際宇宙ステーションの標本採取で、地球の生命誕生論が確立される?

© 写真 : NASA/Scott Kelly国際宇宙ステーションから撮られた写真
国際宇宙ステーションから撮られた写真 - Sputnik 日本
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国際宇宙ステーション(ISS)の外表面から標本を採取し調査したところ、いくつかの種類の細菌は宇宙空間の高い放射線に曝されても存在し続けることが証明され、更に同類の微生物が地球に入り込んだために生命が誕生した可能性も示す結果となった。次期ミッションで船長に任命されたアレクサンドル・ミスルキン氏が、モスクワ郊外にある宇宙飛行士養成センターの記者会見で述べた。

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ミスルキン飛行士は「(前回滞在時に)標本を採取したとき、この中に生物なんているわけがないと考えていました。温度差はマイナス100度からプラス100度、私たちの感覚では餌となる普通の食物もなく、放射線も高い環境ですから。一体、どんな生物体が存在し得ると言うのか、と。すると、それが存在しているとわかったのです。もちろん、地球から持ち込まれたものです。ですが、私たちの惑星からやって来た何かが、宇宙空間の中でも生き延びることができたという事実が示すのは、微生物がこれらに耐え得るとすれば、地球上の生命は同じような形で誕生したのではないかという可能性です」と推測する。

そして、「我が国の微生物学者もこの問題の歴史的な重要性を強調しています。1月の船外活動では再び標本を採取してきますので、学者たちとこの方面で仕事を進められるのを楽しみにしています」と締めくくった。

ISSの次回ミッションとして、9月13日にバイコヌール基地から「ソユーズMS-06」が打ち上げられる。ステーションに向かうのは、ロシア宇宙開発企業ロスコスモス社からアレクサンドル・ミスルキン氏、そして米航空宇宙局NASAからマーク・ヴァンデ・ハイ氏、同じくジョセフ・アカバ氏の計3名となっている。

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