イラン外相、シリアでの米国の優先課題を挙げる

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イランのザリーフ外相はニューヨークのアジア協会で演説し、米国がシリア政府に、イラクとの国境におけるコントロールを取り戻させないよう務めており、これが米政府の優先課題だとの見方を示した。

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ザリーフ外相は、米国にとってシリア政府が国境におけるコントロールを取り戻さないことが、テロ組織「ダーイシュ」(イスラム国、IS)に勝つことよりも重要ですらあると付け加えた。イランと米国の目的は異なるとして「私たちは誰かを支持するのではなく、テロリストたちと戦うためにシリアにいる」と述べた。

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ザリーフ外相は、ロシアがシリア情勢の政治的解決に向かっているとして、「私はプーチン大統領と話し、大統領がシリアにおける平和的解決を求めていることを知っている。それは私たちの国益と彼らの国益にかなうためだ」と付け加えた。

ザリーフ外相は今月25日、トランプ大統領が新たに入国禁止を発表し、イランがそこに含まれていることは侮辱だとして「イラン人へのトランプ大統領の共感は、より一層侮辱的な新たな入国禁止によってどんどん嘘っぽく見えている」と批判した。

トランプ大統領は5月、テロリストやあらゆる種の民兵に対する資金援助や軍事的援助を直ちに打ち切るようイランに要求。トランプ大統領は、イラン政府がテロ組織に多様な支援を施しているとして「レバノンからイラクやイエメン、テヘランに至るまで、地域に破壊と混乱を招くテロリストや他の過激派組織を支援し武器を与え、訓練している。公然と大量殺人を語るこの政府が、イスラエルや米国殲滅を呼びかけているのだ」と批判した。

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