カタルーニャ州住民投票は欧州でドミノ現象を誘発するか?

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カタルーニャ州住民投票 - Sputnik 日本
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10月1日、スペイン・カタルーニャ州で独立を問う住民投票が行われた。最終的な開票結果によると、90.18%の投票者が独立に賛成。一方スペイン中央政府は投票を違法とし、投票結果を認めようとしない姿勢を示す。欧州議会も同様の路線を取っている。

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プチデモン州首相、カタルーニャが独立権利入手 - Sputnik 日本
プチデモン州首相、「カタルーニャが独立権利入手」
しかしカタルーニャ自治政府は主張を取り下げず、自治州のカルラス・プッチダモン首相は、自治政府が独立に投票した住民の意思を叶えると宣言。これを受けてカタルーニャ州議会は9日に議会を開いた上で投票結果を審議し、独立を宣言するかを決める方針だと発表した。

一連の専門家の見方によると、今回の投票とスペイン情勢は欧州の分離主義的な機運を刺激する可能性がある。例えば、フランスではコルシカ島やブルターニュ、バスク地方などに一連の民族主義的な分離独立運動が存在する。

ブルターニュでの独立運動は長年続いており、運動を支持する人々は、カタルーニャ州での出来事を追い、支持してきた。ブルターニュの公共施設にはカタルーニャ州旗が見られ、ブルターニュ自治支持者団体はカタルーニャ州の州都バルセロナに投票のオブザーバーを送った。

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カタルーニャ独立投票で844人が負傷
自治ブルトン運動のカロライン・オリブロ代表は「私たちの運動は長年、歴史的ブルターニュの統合を問う投票実施を求めています。(注:ブルターニュ地方の歴史的な首都であるナントは現在ロワール=アトランティック県に属し、ブルターニュ地域圏外にある。)ですが、このような単純な『地理的』問題でさえ政府は黙っています。毎年世論調査が行われ、60〜65%が統合に賛成なのに関わらずです。ただ恐れているんですよ、次の一歩が大きな自治の要求になることを」と述べる。

カタルーニャ州の出来事を背景に、イタリアのヴェネツイアを州都とするベネト州も住民投票の準備をしている。10月1日、同州ヴェローナでは、自治権拡大を求める住民投票への準備の一環で行進が行われた。投票は今月22日を予定している。

イタリア北部同盟の地方支部秘書のパオロ・パテルノステル氏は行進の目的を次のように説明する。

「これは住民投票を前に、ベネト州の自治権拡大に賛成するよう同胞市民にもう1度呼びかける歴史的機会だ。この住民投票は本当の法的効力を持つ。学校に投票所や投票箱が設置される。私たちは楽観主義者で、『イエス』と言う人の投票率が高いことを期待している。そうなれば、私たちのルカ・ザイア知事の課題は、ローマが私たちから毎年奪い取る予算とあの権限を私たちが手に入れられるようにローマで戦うことになります。」

多くの専門家は、スペイン情勢が、欧州全域で独立運動を誘発する触媒として機能する可能性があるという見解で一致している。なぜなら、欧州には「独自のアイデンティティーを持つ地域」のための十分な場所があるためだ。歴史家でカタルーニャ州に関する専門家であるガルシア・ドレル・フェッレ氏は、分離主義問題は欧州全域に関係するとの見解を示した。

「広く見ると、欧州はまだ分離主義の問題の研究には取り組みたくないようだ。これは残念なことだ。少数派の問題は、ロンバルディアやカタロニア、コルシカだけではない。これは一層大きいものだ。欧州には少数派がいる多くの国がある(……)これらの国は少数派と同意して、特殊性を尊重しなければならない(……)これは欧州の本当の問題だ。いつかついに、真剣に取り組むことが不可欠だ。」

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