日本の「舞踏」とスペインのフラメンコ、実は近いものがあった

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モスクワのクリエイティブ団体「ロニン・フラメンコ」の独立系アーティストたちが大胆な実験を行い、独創的な形で日本の「Butoh(舞踏)」の動きが少なく瞑想的な表現とスペインのフラメンコの情熱的な気質を組み合わせた。この創造的な結びつきがどのようにして生まれたのか、またこの相容れないものをどうやって一つに組み合わせたのかについて、「ロニン・フラメンコ」の指導者マリヤ・ライドさんが、通信社スプートニクのインタビューで語ってくれた。

スプートニク日本

これは日本とスペインの文化に関心があるという点で一致した様々なジャンルで活動する人々の友好的なグループです。その始まりはとても軽はずみなものでした。私は20年間プロとしてフラメンコに取り組んできましたが、日本の古典文学や詩歌を読むのが好きなんです。日本人の日常生活、劇場、古典舞踊には、例えばフラメンコでも使われている扇子などのアクセサリーや、女性たちがはくスペインの裾の広がったスカートに似た着物の裾が床に引きずられて広がったスタイルなどがあります。そしてある時、もしこれらの要素を組み合わせたらどうなるだろうかと思ったんです。そしてモスクワの舞踊グループとの運命的な出会いがありました。このグループのメンバー数人は、『舞踏』というジャンルを創造した土方巽氏の弟子である有名な舞踊家の桂勘氏に習ったことがありました。また舞踊家・田中泯氏の弟子のイゴール・モイセーエフ氏とも知り合いになりました。彼は私たちと一緒に踊り、作品を上演しました。私たちは小さな練習用の作品から始め、その後、徐々に大規模な形に移りました。

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ロニン・フラメンコ」の最新演目「紙の夢」は、日本の古典詩を基にフラメンコと舞踏を結びつけたダンス・パフォーマンス演劇だ。この作品では12世紀と15世紀の日本の歌人、西行と正徹の歌が使用されている。また日本の扇子、屏風、漢字が書かれた提灯、刀などが使われている。紙はまるで生きているかのように様々な形で用いられており、観客に忘れがたい印象を与える。ライドさんは、次のように続けている-

『紙の夢』はおとぎ話であり、長い間忘れられずに記憶に残っている夢の話がつながったものです。これは『平家物語』や清少納言の『枕草子』、西行の『山家集』などの文学作品に基づいています。詩は、作品の中でリズミカルな表現を与えており、ダンスにスムーズに流れ込みます。ですからある意味において、私たちの作品に日本文化が入り込んだんです。不思議なことに、スペインの精神は日本の精神ととてもよく調和しています。情熱と慎ましやかさ、感情の渦と感情のなさ。フラメンコが濃くて鮮やかな油絵であったならば、恐らく舞踏はより繊細な色合いの水彩画でしょう。演目ではこれらすべてが調和し、非常に独特なものとなりました。

クリエイティブ団体「ロニン・フラメンコ」は、フラメンコの国際フェスティバルで何度も表彰されている。今年4月には第3回Flamenco Alternativoフェスティバルで「紙の夢」がその創造的なビジョンと大胆なアイデアに対し賞を授与された。また「紙の夢」はモスクワで開催されている「日本の秋2017」の文化プログラムにも含まれている。

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