「超感覚的知覚によるスパイ」 CIAの超能力を使った諜報活動が開封

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今年、CIAが封印を解いた極秘文書には、朝鮮戦争、ベトナム戦争当時のCIAの活動についての分析的な要覧やレポートに交じって、予期せぬマテリアルも見つかった。それは、通常のメソッドではどうしても見ることのできない場所を、超能力を使って遠隔から観察するというものだった。スプートニクはこうした諜報メソッドをコントロールし、分析する力のある5人のオフィサーのうちの1人とコンタクトをとった。

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テレパシー、念力、超感覚的知覚など、人間の超能力を研究するため、米軍は1978年、メリーランド州のフォートミッド基地で「スターゲート」プロジェクトを開始していた。数年たってこれにCIAも参加。これに1986年から1989年まで参加していた米軍のエド・ジェイムズ少将は、プロジェクトは遠く離れた場所とそこで起きていることを「見る」という稀有なものだったと語っている。「スターゲート」の枠内では火星探査まで試みられていた。

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ジェイムズ氏の話では「スターゲート」技術はソ連に対抗する手段としても成功を挙げていた。最初にこれによってソ連のスパイの潜伏場所を暴くという課題が取り組まれていたが、この課題は技術開発者の前に戦略的な課題をも突き付けることになった。例えば、ソ連にはチタン製の潜水艦があるか否か、米国の潜水艦より深く潜水できるかどうか、米国に脅威を与えるものかを探るために、あるいはどんな強力な超音波兵器、生物兵器を開発しているかを知るために、ソ連の超極秘プログラムに潜入されていた。ジェイムズ氏は「時にはスターゲートのスペシャリストたちは、ソ連国防省の会議に入り込んで、将来の戦略計画でさえ分かっているのではないかという印象を受けた」と語っている。

ところがこうした稀有な可能性は可笑しなことも引き起こした。例えばゼネラルモーターズはサダム・フセイン氏の行動モチーフと将来の計画を知ろうと、彼の思考の底に到達してほしいと要請した。

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「スターゲート」の非標準的なメソッドから、議員の多くはこれをオカルトだの超常現象だのと捉えたため、後日、議会はこれを解散させ、プロジェクトはCIAに渡されてしまった。

1980年代、このプログラムの主要課題に掲げられていたのは中東でテロリストにとられた人質の捜索だった。ジェイムズ氏の話では、この課題は超能力者らには簡単でわずか2時間ほどで人質が生きているのか、すでに亡くなっているのかを言い当てることができたものの、人質の居場所の特定だけは迅速に特定できなかった。特定できた時はすでに別の場所に移されていた。

「スターゲート」は1995年には閉じられた。これはCIAが同プログラムがさしたる結果を出さなかったと判断したためだった。しかもこれを率いていた人間らには様々な実験結果データーをはめ合わせていた疑いがもたれた。それでも同プロジェクトのファイルにはまだ機密状態にあるものも残されている。これは、CIAがこのプロジェクトを再開する日が来ることを示すものなのかについては、ジェイムズ氏はわからないと語っている。ところでソ連のKGBにも同様のプログラムが存在し、そこの開発には才能豊かな超能力者が関わっていた。

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