世界の高性能爆撃機【写真】

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米空軍が1991年以来初めて、核兵器を搭載可能なB-52戦略爆撃機を臨戦態勢に置き始めた。「Defense One」がデービッド・L・ゴールドファイン米空軍参謀総長(空軍大将)の話として伝えた。

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デービッド・L・ゴールドファイン米空軍参謀総長は、「B-52を24時間態勢で臨戦状態に置くようにとの公式命令はまだ受けていないが、それに向けた準備は既に行われている」と語った。

以下に、世界で最も高い性能を誇る爆撃機を7機種ご紹介する。

B-2

CC0 / U.S. Air Force photo / B-2 スピリット航空機
B-2 スピリット航空機 - Sputnik 日本
B-2 スピリット航空機

「B-2スピリット」は、ノースロップ・グラマン社が開発した、米空軍のステルス戦略爆撃機。

B-2にはステルス技術が広く使われている。機体はレーダー波を吸収する素材で覆われ、「空飛ぶ翼」と呼ばれる空気動力学上の概念に基づいて設計され、垂直尾翼および水平尾翼を有していない。

1988年11月22日に初めて公開された。

Tu-160

「Tu-160(ツポレフ160)」は、1970年代に開発されたソ連・ロシアの超音速戦略爆撃機。

Tu-160は軍用機史上最も大型で、爆撃機の中でも兵器搭載量、エンジン出力ともに最大を誇る。世界で最も重量が大きい軍用機でもある。

2017年の時点でロシア航空宇宙軍には16機が配備されている。最近、この16機の全面的な近代化が決定された。

B-1

「B-1ランサー」は、ロックウェル社が開発し、1985年から米空軍に配備されている超音速戦略爆撃機。

当初は、核兵器を搭載しB-52の後を継ぐ爆撃機として開発されていたが、第2次戦略兵器削減条約(START II)の対象となり、通常兵器装備のため1990年代初めに改修が開始された。

現在配備されている「B-1B」は、超低空を飛行し地形の起伏を迂回しながら敵防空システムを突破することを目的に開発された。

1998年、イラクでの「砂漠の狐作戦」で初めて実戦に投入され、翌年には北大西洋条約機構(NATO)によるコソボ空爆でも使用された。

B-52

CC0 / U.S. Air Force/Master Sgt. Lance Cheung / 米軍の戦略爆撃機B-52
米軍の戦略爆撃機B-52 - Sputnik 日本
米軍の戦略爆撃機B-52

「B-52ストラトフォートレス」は、1955年から米空軍に配備されている戦略爆撃機。

核兵器を含む多種多様な兵器を搭載できる。派生型の一つ「B-52G」は軍用機の中で圧倒的に長い航続距離を誇る。また、B-52は半世紀以上継続して運用されている数少ない軍用機の一つである。

「高齢」にもかかわらず、B-52は依然として米空軍の長距離爆撃機の主力であり、少なくとも2030年までその地位を維持するとみられている。

Tu-95

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Tu-95

「Tu-95(ツポレフ95)」はソ連・ロシアの戦略爆撃機で、プロペラ機では世界最速を誇る。

改修型の「Tu-95MS」は現在に至るまで、巡航ミサイル搭載機としてロシア航空宇宙軍で運用され続けており、シリアでの作戦にも参加した。

Tu-22M

「Tu-22M(ツポレフ22M)」は、1976年に運用が開始されたソ連の長距離超音速爆撃機。

Tu-22Mとその派生型は大型・複雑で、この機種に導入された新技術の多くは長期にわたって民間機・軍用機双方の開発に使われた。

ソ連時代に製造された497機の「Tu-22M3」のうち、現在ロシアには約130機が残っている。約100機は運用を停止しているが、残りは改修したうえで順調に飛行を続けている。ロシア航空宇宙軍によるシリアでの作戦にも参加した。

H-6

「H-6(轟炸六型、Hong-6)」は、ソ連初のジェット爆撃機「Tu-16(ツポレフ16)」を中国がライセンス生産したもの。

1950年代末に「西安飛機工業公司」で生産が開始された。核兵器を搭載でき、1965年5月14日には、ロプノール上空で実施された中国初の航空機からの投下による核実験に使用された。

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