ケネディ大統領暗殺に関する機密文書一部公開 当時のソ連国民の反応が明らかに

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1963年のジョン・ケネディ米大統領暗殺事件には、当時のソ連国民にも大きな衝撃を与えていた。今回、米政府が一部公開した事件関連機密文書のうち、米連邦捜査局(FBI)が1966年に作成した文書より明らかになった。

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トランプ米大統領は暗殺事件に関する大量の機密文書の一部を公開する指示を出し、米国立公文書図書館は約2900件の文書をウェブサイト上で新たに公開していた。残りの文書は公開が保留されたが、米政府によって今後180日間かけて内容を審査後、改めて公開の是非が決定される。

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今回公開されたFBIの文書には「ケネディ大統領暗殺当時、ソ連ロシア共和国に在住していた信頼できる情報提供者は1963年12月4日の報告で、暗殺事件のニュースは発生直後にソ連国民にも即座に伝わったこと、国民は大きなショックを受け茫然としていたこと、そしてケネディ氏を悼むため教会の鐘が鳴らされたという情報を提供した」と記され、当時のFBI長官エドガー・フーヴァー氏が署名をしている。

この文書には、暗殺事件の反応に関し、ソ連の外交官や国家保安委員会(KGB)職員がそれぞれ会合を行なった様子も書かれている。FBIの情報提供者によると、例えばソ連の駐国連安保理ソ連常任代表ニコライ・フェドレンコ氏は外務省職員らを集め、ソ連はケネディ氏の死を悼んでいること、同氏とソ連政府との間には「一定レベルの」相互理解が得られていたこと、また同氏はこの二国間関係の改善を望んでいたことを伝えたという。

ケネディ大統領の暗殺は、ソ米間の冷戦の最中に起こった事件だ。世界中が核戦争勃発の危機に脅えた「キューバ危機」は事件の1年前に発生し、両国の共同努力によって最悪の事態は免れていた。

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