古代ギリシャ人が感染した寄生虫が研究で明らかに

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専門家によると、抗寄生虫の煎じ薬や薬はネアンデルタール人でも調合し、ヒポクラテスなど古代の医師たちは、寄生虫を駆除する方法や寄生虫そのものについて詳しく叙述している。ケンブリッジ大の研究チームは、古代ギリシャ人に感染していた寄生虫を特定した。論文は科学誌『JAS: Reports』に掲載された。

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チームはエーゲ海西部に浮かぶケア島で発掘調査を行った。同地では20世紀中旬に3000年以上前の古代ギリシャ人の集落が見つかった。墓場で見つかった化石化した排泄物を研究することで、ヒポクラテスが描写した寄生虫と、古代ギリシャでのその伝播具合が明らかになった。

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予想通り線形動物も見つかったが、排泄物にべん中の卵があったことは予想外だった。今まで、欧州におけるべん中の出現はより遅い時期だと考えられてきた。もう1つのサプライズは調査した古代ギリシャ人のうち16%のみが寄生虫の感染症に苦しんでいた。北欧では当時、寄生虫の感染数は2倍以上だった。

チームは、同地に大きな川や湖がなく、集落に大量の大型動物がいたことが古代ギリシャ人を寄生虫から救ったとする見方を示している。

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