F35戦闘機パイロットの不調 軍医が考えられる原因を挙げる

© AFP 2023 / Keith Simmons / US NAVYF-35(アーカイブ)
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米空軍の軍医ジェイ・フロットマン大佐は、米国製戦闘機の操縦中に過度の負荷がかかる際にパイロットたちが訴えた説明のつかない体の異常という所謂「生理的出来事」について、その考えられる原因を挙げた。Aviation Weekが伝えた。

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フロットマン氏は 戦闘攻撃機F/A-18ホーネットで3回飛行した。うち1回は、戦闘機に液体酸素(LOX)を供給するシステムが設置され、別の2回は、戦闘機F-35に搭載されているより現代的な機上酸素発生装置(OBOGS)が設置された。フロットマン氏は、強い負荷がかかる際にOBOGSはあまりにも急激に酸素を供給するため、パイロットの呼吸が困難になるとの結論に達した。

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またフロットマン氏は、パイロットたちが胸ベルトをあまりにもきつく締めていることにも注目した。同氏は、これが圧迫感を引き起こし、すでに離陸前に呼吸を困難にするとの見方を示した。
フロットマン氏は調査の結果として、米空軍に酸素供給を調整し、装備がパイロットの呼吸に与える影響を調べるよう提案した。なおフロットマン氏は、パイロットたちが不調を訴えた正確な原因を明らかにするためには3回の飛行では不十分だと指摘した。

2006年の初飛行から2017年までにF35の乗組員の体に異常が生じたという事例が10件伝えられ、今年2017年も同じく10件が明らかになった。うち5件は、アリゾナ州ルーク基地で確認され、その後、F35の飛行は一時的に停止された。

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