韓国と北朝鮮は合意を試み、日米は戦争を準備…

© Flickr / Minnesota National GuardСовместные учения США и Японии Yama Sakura
Совместные учения США и Японии Yama Sakura - Sputnik 日本
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米国務省は最新鋭迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」4発ないし追加設備、サービスを計1億3330万ドル(約150億円)で日本に売却することを承認した。米国防総省の国防安全保障協力局が10日、発表した。同局によると、輸出は日本政府の要求を受けたものだ。

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同ミサイルは昨年二月、米ミサイル防衛局と日本の防衛省共同の迎撃試験がハワイ沖で行われ、成功した。米迎撃誘導ミサイル「SM3」の最新型改良版である「SM3ブロック2A」の性能から、スプートニクに記事を寄稿するドミトリー・ヴェルホトゥロフ氏は、取引が何より米国にとって得だという見方を示した。このクラスの迎撃ミサイルは北朝鮮の弾道ミサイルを破壊し、米国の領土への到達を不可能にするためだ。

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「SM3ブロック2A」は米レイセオンと三菱電機が共同開発した迎撃ミサイルSM3シリーズの新世代ミサイルで、弾道ミサイルや弾頭、地球低軌道を回る人工衛星を大気圏外で迎撃することを目的に設計された。同シリーズの先行ミサイルと違い、「SM3ブロック2A」は爆薬を入れた弾頭ではなく、大型化したキネティック弾頭を搭載。標的に体当たりすることで迎撃する。高速での衝突エネルギーは、ミサイルに搭載可能な爆薬の威力をはるかに上回る。

「SM3ブロック2A」は、オープンソースによると、最高速度は秒速4.5キロで、射程は2500キロ。こうした射程を持つ同ミサイルは、東京湾に浮かぶ艦船に搭載された場合、北朝鮮上空だけでなく、台湾やロシア沿海地方、中国北東部などより広範な範囲で弾道ミサイルを撃墜できる。

「SM3ブロック2A」は2015年から2016年にかけて開発され、2017年に迎撃試験をパス。8月末、米レイセオンは計61億4500万ドルで同ミサイル17発の生産を受注した。ミサイルは迎撃試験と試験運用のために注文された。試験が成功した場合、米ミサイル防衛システムに導入するため、ミサイルは大量生産されると見られる。いくつかの見積もりによると、2030年中頃までに米国で同ミサイルの数は650発に達する可能性がある。主な目的は、ミサイル攻撃に対する米国の安全保障だ。

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日本への最新鋭迎撃ミサイル売却の発表は、北朝鮮と韓国が幅広い問題に関する対話の再開に向けた協議プロセスを開始した時期と一致する。当初、米国はこの報せに対し冷淡に接していたが、後にトランプ大統領が、南北対話を歓迎し、将来的にある段階で米国も対話に加わる可能性があるとツイートした。とはいえ、韓国へ非常に高額な兵器を輸出する覚書や協定にはすでに署名されている以上、朝鮮半島の緊張緩和は米国の軍産複合体にとって不利益な出来事である。

とはいえ、南北接近プロセスの進み方と着地点は明らかではなく、北朝鮮の核・ミサイル兵器の脅威は議題から外れていない。北朝鮮の全領域を十分にカバーする射程を持つ「SM3ブロック2A」が日本に配備されると、ミサイルを発射可能な発射地点を全て考慮した場合、複数の専門家の見解によると、米国まで到達できる弾道ミサイルを発射するチャンスすら北朝鮮には与えられない。しかし、米国の軍事的プレゼンスがますます強まる日本は第一の攻撃対象になりつつあることを忘れるべきではない。

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