サハ共和国(ヤクーチア)当局、世界で一番寒い場所に行くのを途中で断念した日本人学生たちを救う

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サハ共和国(ヤクーチア)当局は、世界で一番寒い場所、オイミャコン村に自転車で向かおうとしていた4人の日本人学生を救うため、あらゆる手段を講じている。マイナス40度の中、路上に宿泊してメンバーの一人が凍傷になったため、彼らが旅を続けることはできなくなった。スプートニクは、サハ共和国の対外連絡部長、ウラジーミル・ワシリエフ氏に現地の様子を聞いた。

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学生たちは京都からやって来て、年齢は21歳から22歳。やはりサハ共和国にあるニージニー・べスチャ村からオイミャコンに向かっていた。一日目、持参したテントに宿泊した学生らはすっかり凍えてしまい、メンバーのうち一人の両足が凍傷になってしまった。通りがかりの運転手が道路わきにあるテントを偶然発見し、すっかり凍え切った外国人を見つけて、病院に連れて行ったのだった。

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ワシリエフ氏「足が凍傷になってしまった日本人は、病院からヤクーツクの火傷治療センターに送られました。そこで、軽いレベルの凍傷だと判断されました。入院はしなくてよいことになりましたが、包帯を縛りなおすために、毎日センターに通わないといけません。我々の部署は、彼のために交通手段を調達し、他のメンバーも含めた全員に住むところと通訳を見つけました。そして、在ハバロフスクの日本領事館に連絡しました」

ワシリエフ氏によれば、一人の学生の帰りの飛行機のチケットは3月12日で、残りの三人は3月20日だという。帰りの日まで、彼らのために、文化プログラムが催される。サハ共和国の住民たちはこの出来事に無関心ではいられず、日本人学生のために助けを申し出ている。このおかげで自転車の保管場所も見つけることができた。

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ワシリエフ氏「学生さんたちはオイミャコンに行くことはあきらめました。何しろ夏から、旅行に向けて計画していたということですから、もちろんがっかりして、気を落としています。でも身体的には元気です。まあ、とにかく、ロシアで冒険することはできたわけです」

スプートニクは、ちょうど一年前、宮代健太さん、内記朋治さん、そして人生のほとんどを日本で過ごしているロシア人、クリメンティ・クドウリヤショフさんの仲良し三人組がオイミャコンを2月に訪れた話をお伝えした。幸運なことに3人は楽しい時間を過ごし、内記さんに至っては、屋外でふんどし一丁で写真を撮った。

オイミャコンは人が住んでいる場所のうち、地球上で最も寒い場所だとされている。ここでは気温がマイナス60度になることもザラだ。しかし、やはりサハ共和国にあるヴェルホヤンスク村もまた、地球上で最も寒い場所だと主張しており、気温はマイナス60度よりも下がる。

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