伊調選手へのパワハラ疑惑 栄氏は否定し陰謀説を展開

© AP Photo / John Locher伊調選手(アーカイブ)
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五輪4連覇を果たした女子レスリングの伊調馨選手に、日本レスリング協会の栄和人強化本部長が繰り返しパワーハラスメントを行ったとして、レスリング関係者が1月に内閣府の公益認定等委員会に告発状を出していたことがわかった。28日、代理人弁護士の事務所が明らかにした。

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東スポ(電子版)によると、告発状は、指導者だった栄氏の意に反して伊調選手が練習拠点を移したことから嫌がらせが開始としている。伊調選手のコーチを務める男性に指導を止めるよう圧力をかけたほか、練習場所であった警視庁の施設の出入りを不可能にするよう手を回した。

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栄氏は疑惑に対して驚きを示した。また、AbemaNewsによると、栄氏は圧力をかけた覚えはないとしつつも、伊調選手がどう感じたかが重要であるとして、話す機会があれば話すべきだという見方を示した。コーチへの命令疑惑についても、指導中止を命じたつもりはなく、男子の練習をしっかりした上で伊調選手の指導を行うべきだと述べたと否定した。

サンスポがフジテレビの番組「とくダネ!」で栄氏が電話取材に応じた際の内容を伝えたところ、伊調選手とは特別に仲が悪くも良くもないと述べた。さらに、一連の問題について「誰かが事を大きくしたいんでしょ?」といった自身の考えを示した。

協会は一方、1日に文書を発表して、伊調選手の練習妨害や制限した事実はないと関与を否定した。毎日新聞が報じた。

産経新聞によると、菅義偉官房長官はこの問題に関して、1日の記者会見において、「適切に対処していく」と指摘。適切なガバナンスが必要だとも述べた。

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