英軍事研究所、スクリパリ親子毒物襲撃への関与を否定

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ポートンダウンにある英国の軍事研究所が、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐と娘のユリアさんが毒を盛られた事件への自らの関与を否定した。3日、防衛科学技術センターのゲイリー・エイトケンヘッド所長がテレビ局「Sky News」に明らかにした。

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エイトケンヘッド所長は、ソールズベリーでの事件の被害者に毒を盛るために使用された神経麻痺物質がポートンダウンで製造された可能性はあるか、との質問に答えて、「何かそのようなものが我々の手から出て行く、あるいは我々の施設の建物を離れるということは不可能だ」と述べた。

軍事研究所は、英国の利益のためにスパイ活動を行ったとしてロシアで有罪判決を受けたスクリパリ元大佐と娘のユリアさんが、3月4日に戦闘用神経麻痺物質の影響にさらされたと英側が主張するソールズベリー市から、たった7キロのところにある。

先にロシア外務省では、ポートンダウン研究所では数十年にわたって化学有毒物質を利用した人体実験が行われていたと語っていた。特に、ガーディアン紙は2004年、ここが数十年にわたって、死者を出したものも含む、化学有毒物質を利用した人体実験が行われていた場所だと書いていた。

Скамейка, на которой был отравлен бывший полковник ГРУ Сергей Скрипаль и его дочь Юлия - Sputnik 日本
英国専門家、スクリパリ事件で使われた物質の起源を特定できず
3月4日、英南西部ソールズベリーでスクリパリ氏と娘のユリアさんが何らかの物質の中毒により重体の状態で病院に搬送された。なおロシアでスクリパリ氏はスパイ行為で有罪判決を受けている。英国は襲撃事件にはロシアが関与していると主張しているが、未だにその証拠が提示されていない。

同事件に関連し、英国のメイ首相はロシア外交官23人の1週間以内の国外追放や、ハイレベルでの2国間コンタクトの凍結などを含むロシアに対する一連の措置を発表した。

これを受けてロシア外務省は英国大使館職員23人の国外退去処分、また在サンクトペテルブルク英総領事館の閉鎖や、その地位の曖昧さに関連して英国の機関「ブリティッシュ・カウンシル」の活動停止を通告した。

ロシアは同事件への関与を断じて否定し、英国の非難を証拠のない挑発だと指摘している。

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