エルミタージュに「白鳥の湖」、ただしウォッカは抜き 東京五輪用ロシアをイメージの着物がプレゼン

© Sputnik / Kseniya Naka東京五輪用ロシアをイメージの着物
東京五輪用ロシアをイメージの着物 - Sputnik 日本
サイン
4月18日、東京のロシア大使館で、イマジンワンワールド社 (一般社団法人)が2020年東京夏季五輪用にロシアをイメージして制作した振袖と帯のプレゼンテーションが行われた。モデル役を務めたのは、ロシア人美人ブロガーとして日本で有名なアシヤ(Ashiya)さん。スプートニク現地特派員は着物のプレゼンテーションを取材し、アシヤさんにお話を伺った。さらに主催者に、なぜ最終的に着物のデザインにウォッカを用いないことを決めたのか尋ねた。

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2020年の東京夏季五輪に向け、イマジンワンワールドは参加各国をイメージした着物を制作。着物は五輪開会式で各国代表団をエスコートする女性たちが着用する。このためにイマジンワンワールドはデザインに、それぞれの国が誇りにしているもののすべてを表現しようと努力した。

空色をベース・カラーにしたロシア代表の着物に染め抜かれたのは、エルミタージュ美術館、モスクワのクレムリンの壁のライン、バレリーナ、白鳥、人類初の無人人工衛星「スプートニク」、シベリアの森、バイカル湖、ロシアのおとぎ話『火の鳥』の舞台、ボリショイ劇場の大シャンデリア、お茶の入ったティーカップ、しかもドストエフスキーの『罪と罰』からの引用まで。ロシアの人が自分の国を誇りに思うもの、そしてロシア好きの日本人が思い浮かべるもののすべてが、エレガントな着物の模様となって花を咲かせた。

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© 写真 : Sputnik / Anastasia Fedotova東京五輪用ロシアをイメージの着物
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実は、最初のデザインには片方の袖にウォッカの瓶も描かれていた。ところが露連邦CIS問題局(ロソトゥルドニチェストヴォ)のコンスタンチン・ヴィノグラードフ代表の話によれば、ロシアを連想させる中から高級感漂うものだけを見せようという決定が採られ、その結果、ウォッカを描き込む案は却下された。

アシヤさんの話では、モデル役の抜擢は女友達が彼女に「やってみたら」と勧めたことがきっかけだった。プロジェクトに興味を持ったアシヤさんは喜んで参加。それでも着物を着るのは決して楽ではない。アシヤさんの着付けは女性2人がかりで30分かかった。

スプートニク「着物は気に入られましたか? 出来上がりの感想は?」

アシヤ「あまりの出来に驚きました。写真で見たよりずっと美しいです。写真だと色が少し異なってしまい、薄青っぽいのかと思っていましたが、実際はエメラルド色でものすごくきれいです。それでも本音を言うと、これ着て歩くのはちょっと大変。」

スプートニク「頑張って毎日着ます?」

アシヤ「いや、無理。こんなの来て毎日は歩けない。毎日、着物の生活という日本人女性もおられますけど、あれはもっと簡略化した、自分で着付けができるものでしょう。この着物はお祝い事のある時で、イベントとか、撮影用ですもの。私には毎日は無理だわ。」

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