ロボットホテルはもう夢ではない

© 写真 : 「ヴレーミャ・ロボトフ」のニコライ・ペチョノフ社長ロボット
ロボット - Sputnik 日本
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ハイテク時代の今、ロボットに驚く人はいない。例えば、ロボットによる自動車の組立はすでに現実のものとなっている。しかし、完全にロボット化されたホテルは、まだ私たちの生活に登場したばかりだ。日本のHenna Hotelでは、ほぼすべてのスタッフをロボットが代替している。レセプションのカウンターでさえ、ロボットポーターが宿泊者を迎えるのだ。

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これは日本の労働力不足のひとつの解決策である。しかも、新たな技術を使うことで、顧客の宿泊費を大幅に削減することもできた。さて、ロシアにも同じようなものがあるのだろうか?今後、ロボットは日常生活にどれほど広がっていく可能性があるのだろうか?スプートニクは、ロシア企業「ヴレーミャ・ロボトフ」の社長ニコライ・ペチョノフ氏に話を聞いた。

昨年、当社はロシアで初めて、ロボットウェイターを導入しました。彼はカリーニングラード州のレストラン「フストレーチャ」で働いており、20テーブルを担当しています。このロボットの電気代は、1日12時間と換算して、1日わずか5ルーブルです。人間のウェイターの給料と比較すると、非常に安い。そのかわり、ロボットはサービスを提供するスピードが遅いのです。とはいえ、売上の70%は人件費の削減ではなく、いわゆる「シャフト効果」によるものです。つまり、珍しいサービスで顧客を引き付けるのです。ロボットウェイターがレストランに登場したとき、来店者数は5倍以上に増加しました。私は、日本のホテルのオーナーも、今、同じ目標を追い求めているのだと思います。珍しいサービスで顧客を引き付けようとしているのです。

© 写真 : 「ヴレーミャ・ロボトフ」のニコライ・ペチョノフ社長ロボット「クシューシャ」と子供
ロボット「クシューシャ」と子供 - Sputnik 日本
ロボット「クシューシャ」と子供

モスクワのお菓子のスーパーマーケット「アリョンカ」でも、ロボットコンサルタントの利用を決めた。ニコライ・ペチョノフ氏によると、ロボットの「アリョンカ」は顧客との会話を楽しんでいるという。このようなインタラクティブなサービスは、特に若年層の来店者向けにヴレーミャ・ロボトフ社が考案したものであり、店の名物となっている。子どもたちはロボットを使って「アリョンカ」に手紙を書いたり、要望を伝えたり、遊んだり、店の全商品のラインナップを見たりすることができる。

ロボットは、エンターテインメントから医学、宇宙探査、セキュリティなど、さまざまな分野で使用されている。しかし、人間とロボットとの関係は本当にすべてうまくいっているのだろうか?ロボットのせいで、人間が仕事を追われることにはならないのだろうか?当のHenna Hotelでもロボットを使用することで、オーナーは大幅に人件費を削減することができたのである。ニコライ・ペチョノフ氏は続けて言う。

私は、洗濯屋という職業が過去のものとなったことに人類は決して動揺していないと思います。洗濯機も同じようにロボットなのです。ロボットはこれからの数十年で、私たちの生活を大きく変えるでしょう。そしておそらく、インターネット、携帯通信、原子力以上に大きな変化をもたらすでしょう。ロボットには人の創造力を解放することができます。つまり、誰もが特別な能力を必要としない単純作業ではなく、創造力を高める活動に従事することができるのです。そして、ロボットが進化するに従って、私たちの生活の中でロボットを使用するためのニッチは大きくなっていきます。現在、ロボットはすでに質問に答え、会話をすることができるようになっています。大規模な展示場では、ロボットがルートを教え、案内し、タクシーを呼ぶことができるようになっています。展示会でロボットを見かける機会が増えているのは偶然ではないのです。

© 写真 : 「ヴレーミャ・ロボトフ」のニコライ・ペチョノフ社長ホテルでロボット
ホテルでロボット - Sputnik 日本
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しかし、Henna Hotelでさえ、人の力を完全に放棄することはできなかった。例えば、ロボットの護衛などのために人の力が必要だったのだ。ほかにも、ロボットはまだきれいにベッドメイキングができず、宿泊客が鍵をなくしたときに、鍵を見つける手助けができないことも分かっている。

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