惑星間飛行での飛行士「冬眠」法、ロシア研究者が開発進める

© 写真 : Roscosmos/Sergey VolkovISS
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ロシアの研究チームは、動物が冬眠するように全生命活動を遅くした人工的な睡眠状態に宇宙飛行士を入れる薬を開発している。人工睡眠は惑星間飛行をする宇宙船内の食事や酸素、エネルギーを節約することにつながる。薬の動物実験は成功した。

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プロジェクトを率いるアナトリー・コフトゥン教授は、実験で薬を摂取した動物は体温が下がり、血流速度と心拍数が低下したことで、酸素消費量が下がったと語った。薬の効果が切れると動物は遅くても1日以内に通常の状態に戻った。

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人間の身体は動物よりかなり複雑だとアルベルト・リズワノフ博士(生物学)は指摘する。「宇宙睡眠」に入る際には身体だけでなく、意識と記憶を保つ必要がある。開発された薬剤の全方向的な研究はラボで続けられ、その後は被験者で確認される。

民間宇宙企業「Dauria Aerospace」のヴィタリー・エゴロフ氏は、長時間の惑星間飛行のあいだ人命を機械に完全に委ねることはできないと指摘。少なくとも1人の医師が健康状態を観察する必要がある。複数人が順番で観察することになる可能性もある。 

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