高橋知事「北海道経済、ロシアとの交流で活性化できる」観光分野にも期待

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サンクトペテルブルク国際経済フォーラムに参加した北海道の高橋はるみ知事は、スプートニクのインタビューに応じ、「現在の日ロ関係は大変良好だ。日ロ経済交流はまだまだ拡大の余地があり、北海道の活性化につながる」との見方を示した。

スプートニク日本

北海道はサハリン州と20年以上にわたり様々な交流を深めてきたが、近年は、モスクワやサンクトペテルブルクといったヨーロッパ側の都市との交流にも力を入れている。「ロシア人は個人的にお付き合いすれば、とても陽気な人が多く、親しみを感じる」と話す高橋知事。ロシアとの交流に注力する理由はいくつかある。

高橋知事「日ロ間の最後の懸案である北方領土の帰属の問題を解決することは、我々道民の悲願です。領土問題を抱えていることは、北海道の対ロシア交流の原点でもあります。また、北海道は本州以南とは気候が違い、亜寒帯に属しています。寒冷地の厳しい環境の中でも発展している産業、具体的には住宅建築、インフラ、農業分野で相互交流することは、北海道の経済・社会の活性化という観点からも、意義があります。

高橋はるみ知事 - Sputnik 日本
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近年、北海道の中小企業のロシア進出が目立っている。2016年から、ヤクーツクでは北海道総合商事が温室野菜栽培を開始。昨年4月には北海道の飲食チェーン「伸和ホールディングス」が居酒屋をウラジオストクにオープンさせた。今月16日、帯広の医療法人「北斗」は、日揮とともにウラジオストクにリハビリテーションセンターを開院した。いずれも、現地住民の生活に密着した分野だ。

高橋知事「これらの企業は極東を中心に展開していますが、同じようなニーズはヨーロッパロシア地域にもあるはずなので、今後の展開の可能性は大いにあると思います。また、観光交流は開拓の余地のある分野の一つです。サンクトペテルブルク市との対話では、ホテルをもっと作ってほしいという話が出ました。日本のホテルのサービスや設備のきめ細やかさは世界の観光客にとって魅力的です。中国や東南アジアと違って、まだロシアに日系ホテルはほとんどありませんが、日系ホテルがロシアへ進出すれば、ロシアの観光地の魅力アップとうまくジョイントできると思います。北海道の企業は今のところ、拡大する中国・東南アジアのマーケットに目を向けています。そういった地域と比べると、ロシアの投資環境の情報は非常に限られています。道としても、セミナーを開くなど、情報提供をサポートしたいと思います。

26日、モスクワで日ロ首脳会談が行なわれ、今年の7月または8月を目処に、「ビジネス・ミッション」が四島に派遣されることになった。高橋知事は「隣接地域である北海道企業の参入の余地は多々ある。共同経済活動の交渉が進むように見守っていきたい」と話している。

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