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ヒ素を使ってがんを治す方法が見つかる

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米研究チームは動物実験を行い、毒性が強い三酸化二ヒ素を少量用いることで、脳腫瘍や肺がん、卵巣がん、乳がんといった最もしぶといがんに打ち勝つ助けになると発見した。

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ヒ素は細胞全てを殺す強力な毒。健康な細胞を傷つけないよう「毒薬」を正確に腫瘍に届けるため、研究チームは脂質から出来た小さなカプセルの中にヒ素を入れた。

研究者「癌や髄膜炎、淋病などの危険な病気を引き起こす細菌がアルコールによって口の中で発生」 - Sputnik 日本
研究者「癌や髄膜炎、淋病などの危険な病気を引き起こす細菌がアルコールによって口の中で発生」
脂質は健康な細胞のなかでは溶けないため、カプセルは血管を通って安全に、腫瘍まで到達することができる。しかしがん細胞周辺の酸性条件で脂質のカプセルはすぐに溶け、露出したヒ素が腫瘍を破壊する。

ヒ素を用いたがん治療には大きな将来性があるとチームは期待を寄せる。動物実験が示すところ、急性白血病が寛解したケースは95%にのぼる。論文は科学誌『MedicalXpress』に掲載された。

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