公平な審査につながるか? 国際フィギュア連盟総会が大幅ルール改正へ

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4日からスペインのセビリアで開催の国際スケート連盟(ISU)総会では、来シーズンからの大幅なルール改正が行われるものと見られている。

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開催初日の4日、ISUはシニアの大会への出場年齢を今の15歳から17歳へ引き上げるというオランダの緊急提案を却下した。決定に必要な票数が集まらなかったのがその理由。

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5月、ISUではジャンプの質の高さを求めるため、出来栄え点をマイナス3~プラス3の7段階からマイナス5~プラス5の11段階に拡大する案のほか、フリーで同種類の4回転ジャンプを1度に制限する案が出されていた。

男子フリーの演技時間は現在の4分半から4分になることが決められ、ジャンプの上限も8本から7本に減らされた。アルメニアのスケート・スキー連盟のアリ・ザカリ

ャン前会長はリアノーボスチ通信からの取材に対し、シニアの大会参加年齢を引き上げる場合は、出場できる選手数が少ない、いわゆる「小国」の見解が決定で活かされるべきだと語っている。

ロシアのフィギュア界の大御所、タチアナ・タラソワ監督は、審査員の評価の段階が広げられれば、より公平さに欠ける評価が下される危険性も広がってしまうと警鐘を鳴らしている。

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「男子のプログラムはジャンプを1回減らし、演技の時間も30秒減らすというのは非常に難しいと思う。これでプログラムは非常に複雑なものになってしまう。こういうことをしようとするとき、ISUが監督や選手と協議しないことが理解できない。それならば第2のステップをとってしまうべきだ。でなければプログラムは複雑化することになり、プラス5もマイナス5もやることになり、これは全く正しくない。

こうなると審査員には公平さを欠く評価を下すチャンスが増える。ここまで高い代価を4回のジャンプに払う必要があるかと問う方向性を私は支持しない。これは進歩であり、本物の男子シングルを語る場合、もうやめるわけにはいかないものだ。」

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