米国への対抗関税導入はWTO規則違反である=米通商代表部

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ロバート・ライトハイザー米通商代表は、米国製品に対抗関税を導入したEU諸国や世界貿易機関(WTO)加盟国に対し、WTO規則を度外視しているとして遺憾の意を表明した。

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ライトハイザー氏は通商代表部のサイト上で、「EU諸国、中国、及びその他国々は数か月にわたり、WTO規則を引き合いに出して米国の貿易政策を非難してきた。しかし、それら国々の最近の関税導入は、都合よくWTO規則を無視していることの証明である」との考えを示した。

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同氏は、米国の関税導入は、自国の安全保障上の重大な利益の保護に向けられたものであるがゆえ合法的な措置であるとし、「関税及び貿易に関する一般協定」は、WTO加盟国に必要に応じて自国の安全保障を図るための措置を講ずる広範な権利を与えていると主張する。

同氏はまた、米国製品への対抗関税の導入は国際貿易システムに損害を与え、WTO規則を歪めていると考える。

米国は6月1日、メキシコ、カナダ、及びEU諸国に対し、米国に輸入される鉄鋼、アルミニウムにそれぞれ25%、10%の関税を発動した。

対抗措置としてEU諸国は6月22日、特定の米国製品に対して総額28億ユーロの追加関税を発動した。一方中国は、米国の659品目に対して25%の関税導入の声明を出している。

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