ヤマハ・ミュージック、赤の広場に特設店舗開店:ロシア楽器市場の特徴とは?

© Sputnik / Asuka Tokuyamaヤマハ・ミュージック、赤の広場に特設店舗開店
ヤマハ・ミュージック、赤の広場に特設店舗開店 - Sputnik 日本
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8月4日から9月2日まで、モスクワで最も有名な観光名所・赤の広場にヤマハの現地法人「ヤマハ・ミュージック」の特設店舗がオープンしている。これは8月24日から9月2日まで行なわれる国際軍楽フェスティバル「スパスカヤ・バーシニャ」に先駆けたものだ。ヤマハ・ミュージックは長年にわたりスパスカヤ・バーシニャに協賛しているが、フェスティバルに合わせた店舗開設は初の試みだ。

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テント型の店舗はカジュアルでオープンな雰囲気。電子ピアノ、キーボード、ギター、電子ドラムなどが並び、自由に試奏できるようになっている。休日には特設ステージでコンサートも行なわれる。筆者が訪れた平日の夕方も、入れ替わり立ち替わり人が訪れ、様々な楽器を試していた。

ヤマハ・ミュージック代表の佐々貴良智(ささき・よしのり)さんによれば、ロシアの特徴は音楽の専門教育システムが確立していることだ。児童のための音楽学校が全国に5000以上あり、多くがピアノを専攻するため、結果として市場の約半分を鍵盤楽器が占めている。この分野のヤマハのプレゼンスは大きく、チャイコフスキー国際コンクールの公式ピアノにもなっているコンサート用グランドピアノから、主に学校向けのアップライトピアノ、家庭用電子ピアノまでラインナップは多岐にわたる。

© 写真 : YAMAHA MUSIC LLC.ヤマハ・ミュージック10周年記念コンサート(2017年5月、モスクワ音楽院にて)
ヤマハ・ミュージック10周年記念コンサート(2017年5月、モスクワ音楽院にて) - Sputnik 日本
ヤマハ・ミュージック10周年記念コンサート(2017年5月、モスクワ音楽院にて)

佐々貴さん「ロシアのクラシック音楽文化は高度に洗練されており、現在の楽器市場の大半は専門的な教育を受けている方々に支えられています。楽器需要の創造、つまり演奏人口拡大のためには、その枠外で主体的に活動していかなければなりません。この点で、大人気イベントであるスパスカヤ・バーシニャに合わせた店舗開設は、楽器演奏の楽しさを一般の方に伝えたいという私たちの願いと完全に合致しています」

趣味で音楽を楽しみたい人にとって、演奏の敷居を下げてくれる新しい楽器も登場した。昨年のスパスカヤ・バーシニャでは、ヤマハが開発した新しい管楽器「VENOVA(ヴェノーヴァ)」がお披露目された。リコーダーとサックスの中間のような楽器で、いきなりサックスはちょっと…という人でも気軽に始められる。ただしロシアでは他国に比べてリコーダー人口が少なく、一般向けにはフォークギターなどの人気が高いという。

© 写真 : YAMAHA MUSIC LLC.スパスカヤ・バーシニャでヤマハの新しい管楽器「VENOVA」を演奏
スパスカヤ・バーシニャでヤマハの新しい管楽器「VENOVA」を演奏 - Sputnik 日本
スパスカヤ・バーシニャでヤマハの新しい管楽器「VENOVA」を演奏

佐々貴さんは「オンライン販売の流れには逆らえませんが、楽器で大事なのは演奏感、鳴りや佇まいです。ギターなら弾いたときの体に響く感覚、指先から伝わる振動といったものを感じてもらいたいので、これからも実物に直に触れられる機会を積極的に作っていきます」と話す。ロシアは楽器店の数も少なく、楽器店は特定の楽器購入を目的とした、コアな需要を満たす場となっており、試奏する(精神的な)ハードルも高い。

この日、特設店舗を訪れてギターとピアノを試奏した大学生のロマン・ガリエフさんは、「ギターは趣味で、家庭教師について習いました。何でも自由に試せて、好きな曲を一曲丸ごと弾いてもいい場所ができたのは素晴らしいですね。ヤマハのギターはデザインが好きで、2本持っています」と話してくれた。

© Sputnik / Asuka Tokuyamaロマン・ガリエフさん(右)
ロマン・ガリエフさん(右) - Sputnik 日本
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ロマン・ガリエフさん(右)
© Sputnik / Asuka Tokuyama鍵盤楽器の試奏
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鍵盤楽器の試奏
© Sputnik / ASUKA TOKUYAMA店内にはコスプレイヤーの姿も
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店内にはコスプレイヤーの姿も
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ロマン・ガリエフさん(右)
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