日本発貨物、ロシア向け輸送スピードを加速へ

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ロシアと日本が、空路と海路に次ぐ、両国間における商品のいわゆる「第3の納入チャンネル」発展のため、シベリア鉄道を活用することを計画している。シベリア鉄道を使った試験配達は、露日の首脳が出席する東方経済フォーラム(EEF)がロシアのウラジオストクで開かれる9月11~13日頃に実施される。試験配達には、5~10社の主に日本企業が参加するとみられている。実験では、配達価格と時間、また通関手続きの手順が確定されることになっている。

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その一方で、ロシア極東を経由してシベリア鉄道を利用する日本発ロシア向けの貨物輸送はかなり以前に整備され、貨物の流れは現在、安定している。しかし、この夏、当該ルートを利用して急行サービスの実現が開始された。他ならぬこのサービスの有効性が、9月に確認されることになる。これについては、海上・鉄道・自動車運送及び積み込み・積み下ろし作業のサービスを提供しているロシアの運送会社「FESCO」のマリア・コブゼワ報道部長がスプートニクに対し明らかにしている。

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日本、シベリア鉄道を利用した貨物輸送を望む=マスコミ
コブゼワ報道部長は、「既に今日、日本からロシアに輸入されるコンテナ貨物の流れ全体の45%が、極東を経由して運ばれている。極東を経由するルートのメリットは、そのスピードにある」と指摘し、「日本の各港からモスクワに向けてスエズ運河を経由する配達時間は、ほぼ50日間となっている。一方、極東経由だと事実上その半分、平均で27日間だ。しかし、FESCOは今、配達時間をさらに短く、15~20日間にまで短縮することを可能にするプロジェクトを実現しつつある。『はやみち (早道)』と名付けられた貨物配達急行サービスのプロジェクトは、2018年6月にFESCOによって立ち上げられ、運送技術の最適化により、平均通過時間の短縮を可能にするものだ」と述べている。

日本の貨物が極東に到着するまで、その輸送はFESCOの海上定期航路「Japan Trans-Siberian Line(JTSL)」を利用して実現されている。

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日本から輸入される貨物の運送全てのうち、25%が同航路で行われていると、コブゼワ報道部長は指摘し、「輸送は、日本の横浜、清水、名古屋、神戸、富山の各港から行われている。発送される港によっては、海上輸送に最大で7日間、港湾を管理する『ウラジオストク海上貿易港(VMTP)』社での処理と鉄道への積み込みに最大で3日間、シベリア鉄道を使ったモスクワへの配達に9日間かかる。

合計で20日間以下となる。この新たなロジスティクス商品は、日本の運送業界で大きな関心を呼び、地元の当局機関による支持を得ることになった」と述べている。

例えば、富山新港からの貨物発送事業には、富山県議会の日露友好議員連盟や、自民党の「富山湾未来創造調査会」の代表者らが参加。代表者らは、「はやみち」サービスの一環として行われるシベリア鉄道を利用した9月の貨物配達の後、日本市場での「はやみち」推進のため、自らによる提案をFESCO向けに作成することになっている。

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