ユダヤ人連絡庁元長官、米国のINF全廃条約離脱に言及 「離脱はすでに計画されていた」

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イスラエル・ユダヤ人連絡庁元長官のヤコブ・ケドミ氏が、米国の中距離核戦略(INF)全廃条約からの離脱について自身の考えを示した。

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ケドミ氏は「米軍はすでに自国のミサイルでもって海上からロシアを脅威にさらす能力を有していない。このため、いかなる条約も維持する意味がなくなってしまった」と述べた。

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ケドミ氏は、米海軍のミサイルがロシアに到達することは不可能と主張し、1987年にレーガン米大統領とゴルバチョフ共産党書記長との間で締結されたINF全廃条約からの離脱を表明した理由はそこにあると主張。ケドミ氏によると、同条約は当時、ロシアのミサイル開発におけるポテンシャルを制限し、米国が軍事力において絶対優位を持っていた。

ケドミ氏は「30年前、INF全廃条約は事実上ソ連を『武装解除』していた。これが、米国が海上で事実上自由にミサイルを配備することが可能な状態を招いた。一方、ソ連政府は気づかないふりをしていたわけだ。しかしここ10年で状況は一変してきた」と述べた。

米国は21世紀初頭、米艦隊が展開している地中海やバレンツ海から、いかにしてミサイルをロシア領土に到達させるかという問題を抱えていた。ケドミ氏はその頃から米政府がINF全廃条約からの離脱を検討していたと指摘。

ケドミ氏はまた、米国はINF全廃条約からの離脱にとどまらず、2010年に露米間で調印された新戦略兵器削減条約(NEW START)の破棄に踏み切る可能性があるとして、警鐘を鳴らした。

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