第1回ロシアフェス in 代々木公園 日本人の感想は?【写真】

© 写真 : Denis Korzhov 第1回ロシアフェス in 代々木公園
第1回ロシアフェス in 代々木公園 - Sputnik 日本
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東京・代々木公園で11月24、25両日、全ロシアファン待望のイベントが行われた。第1回ロシア文化・ストリートフードフェスティバルだ。スプートニクはイベントを訪れ、シャシリク(串焼き)の行列に並び、日本人がフェスティバルに満足したかを尋ねた。

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代々木公園の週末はアルゼンチン・タンゴの音で満たされたと思えば、インドカレーの匂いが充満し、スペイン料理愛好家が集まったりする。毎週ここでは各国のフェスティバルが行われている。だがロシアフェスは今年11月まで無かった。大学生の木村冬馬さんとロシアメイドカフェ「itacafe」のオーナー、大森拓也さんがクラウドファンディングを通じて必要な資金を集めなければ、今回も開催されなかっただろう。

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第1回ロシアフェス in 代々木公園 

「ロシアでイベントをよくやっているプロフェッショナルの人たちと偶然会って、昔からロシアフェスやりたいと思っていると話すと、手伝ってくれるという話になりました。8月か9月にその人にあったので、(準備)時間が2ヶ月ぐらい。普通は1年か半年前ぐらいから準備します。時間がないけど、このチャンスを逃せば来年あるか分からない。無理かもしれないけどやってみようと思ってやりました」と大森さんは語った。イベント開催には木村さん率いる東京大学の生徒も活発な役割を果たした。

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「今ロシア語とかロシアの政治とかを勉強している日本人の学生が、大学を卒業して就職するとロシアに関係ないことをしてしまう。これはひどくもったいない。みんなロシアが好きなのに仕事に繋げられないのはもどかしいと思っていました。その二つ、ロシアに関係あることを勉強する学生とロシアに関係あることを仕事にしてる人とをつなげて、そういう場を持てば、今度はロシアに関係ある職に就く人がさらに増えるんじゃないかと思って、そういう就活イベントをこれまでに2回行ってきました。だけどこれだと一般の人にロシアを知ってもらえない。なので今度は一般の人には知ってもらいたい。例えば食べ物や歌、音楽とかそういう取っ付き易い、一般の人も面白いと思いやすいものだと考えた。そのため、ロシアフェスをやりたいと思いました」と木村さんは述べた。

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開催資金はインターネットを通じて資金を募る「クラウドファンディング」で、ロシア文化愛好家とロシア料理の味を懐かしむ人々から集めた。

「場所を借りるのにお金がかかったので、そのお金はやっぱり回収したいなと。学生でやっているので、どうしても資金を出しにくい部分があって、篤志家の方々から集めたいと思っていました。もう一つは宣伝の意味合いがあります。やっぱり『ロシアフェスやります』と言っても、知ってもらわなければ来てもらえない。そのため、クラウドファンディングはメディアの役割も果たしていると思うので、知ってもらう1つの手立てだと思いました」と木村さんは述べた。

規模的には、ロシアフェスは代々木公園で行われる他のイベントよりかなり控え目だった。だがそれが理由で興味深さが劣るわけではなかった。開幕1時間後にはすでに、訪れた人はアツアツのピロシキ(ロシア式惣菜パン)やオリヴィエサラダを我先にと購入していた。行列がシャシリクや様々なウォッカ、果実酒の試飲を求めて長く伸びた。食事のほかにはロシア語の書籍を購入し、ロシア人大学生と話し、民族衣装を来たロシア美人と写真撮影ができた。

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我々は、フェスティバルを訪れた人々にロシア料理やイベントが楽しめたかを尋ねた。

シベリアに住んでいたという男性は、ロシア料理などを求めて訪れたと語った。

Q:ロシアフェスはどうですか?

「店が少ないですね」

Q:ロシア料理を食べましたか?

「今から食べる予定で、今探しています」

Q:ロシアに行ったことありますか?

「たくさんあります」

Q:仕事ですか?

「はい仕事です。シベリアに住んだこともあります。この子はここで生まれましたが、上の子は全員シベリアで生まれました。今日ロシアフェスティバルがあると聞いて見に来ました」

Q:何か面白い所ありますか?

「今来たばっかりなので、ピロシキないかな、ロシア料理何あるかなと思って。歌とかダンスとか何もないんですね。あればいいんですけれども。それを期待していました」

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第1回ロシアフェス in 代々木公園

別の男性は懐かしいロシア料理の味を求めて訪れた。

Q:ロシアフェスはどうですか?

「日本とロシアの交流は少ない中でこういうイベントは助かります」

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Q:ロシアに興味は持っていますか?

「はい持っています。文化だったり言葉だったり。僕はロシア人の友達が多くて、ロシアにも4、5回行っていますが、なかなか日本にロシア料理の店が少ないので、ちょっと懐かしい味を求めて今日は来ました」

Q:シャシリクは美味しいですか?

「はい美味しいです。ブリヌィとかが好きなのでこの後探して食べたいと思っています」

女性グループはロシア文化の印象などを語った。

Q:ロシアに興味はありますか?

「興味は持っています。文化とかチェブラーシカとか。詳しくはないですけれども、雑貨はいろんな色で可愛らしい雑貨が多そうなイメージですね」

Q.このフェスティバルはどうですか?

「マトリョーシカとか可愛かったです。シャシリクも食べました。すごく美味しかったです。羊臭さがあまりなくて、日本にはないスパイスの味がしました。本当は二人で一本にしようと思っていたんですが、一人一本食べました」

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木村さんは、ロシア文化への関心が生まれたきっかけが小学生の時、ロシア語などに用いられるキリル文字を初めて見たことだったと思い起こした。

「当時は『Я』すらわからなくて、変な R の逆文字だと思っていました。後に『私』という意味だと分かりましたが。それが原体験としてあります。それからしばらくロシアと全然関係ない生活を送りました。その後大学2年生の時、また本屋で『総合ロシア語入門』という本が目に入り、『ロシア語!』と思ってパラパラ手に取ったらハマってしまいました。それからずっと家で自分で勉強していました」

現在木村さんは日本ロシア学生交流会のメンバーで、すでに4回ロシアを訪れ、ロシアの最高峰エルブルス山に登った経験すら持つ。

木村さんは来年もロシアフェスを行うつもりだ。会場はすでに予約してある。

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