菅官房長官 日露首脳会談で「建設的な議論を期待」

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日本の菅官房長官は22日、モスクワで同日に予定されている安倍首相とロシアのプーチン大統領による会談について、建設的な性格を帯びたものとして行われることを日本政府が期待していると表明した。東京で開かれた記者会見で述べた。

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日本との平和条約、早期の締結達成に向け「可能なことを全て行う用意」 露報道官 - Sputnik 日本
日本との平和条約、早期の締結達成に向け「可能なことを全て行う用意」 露報道官
菅長官は、「(会談は)今日の日本時間夜に行われるが、現時点において予断は差し控えるべきだ。いずれにしろ、安倍首相自身も[・・・]平和条約交渉をできるだけ進展させたいと述べている。建設的な議論を期待したい」と語った。

安倍首相は21日、訪問のためモスクワに到着。共同通信が伝えているところでは、シコタン島(色丹島)及び同島に隣接する小規模な島々を日本に引き渡すという条件が満たされれば、ロシアとの平和条約に署名する可能性を検討する用意が安倍首相にはあるという。この報道では、イトゥルップ島(択捉島)とクナシル島(国後島)に関する要求について、日本政府内では「非現実的」だと認めているとしている。

ロシアと日本の間にはすでに70年以上も平和条約が存在しておらず、日本は1855年に結ばれた日露通交条約に基づいて国後、択捉、色丹、そして歯舞群島を要求している。1956年、ソ連と日本は共同宣言に署名。その中でソ連は、日本との平和条約が締結した後に、日本へ歯舞と色丹を引き渡す可能性を検討することに同意している。国後・択捉の扱いについてはそこでは触れられていない。しかしソ連は、1960年に日本が米国と日米安全保障条約を締結した後に、日ソ共同宣言での約束を拒否した。その後に行なわれた協議の数々はどんな結果ももたらさず、第二次大戦終結にからんだ平和条約が締結されることはなかった。ロシアの立場は、島々は第二次世界大戦の結果としてソ連領になったのであり、ロシアがこれらの島々に対して主権を有していることは疑いがないというものだ。

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