ロシアの名優ユールスキーが死去 日本とも深い縁

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ロシアの国民芸術家でモスソヴェート劇場を率いてきた名優のセルゲイ・ユールスキー氏が2月8日朝、逝去。モスソヴェート劇場広報部が明らかにした。

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ユールスキー氏は昨年末、重体で入院したが、劇場側は予防のための入院と説明していた。

ユールスキー氏は1935年、レニングラード(現在のサンクト・ペテルブルグ)に生まれ、1978年からは一貫してモスクワのモスソヴェート劇場で演じ、演出家としても活躍してきた。劇団を率い、常に新しい舞台に挑戦しつづけた。身体を拘束され、意識もないとされた高齢者と天使の対話を描いた舞台、『ポロネーズ(不条理の晩)』で悲しい高齢者を演じたのが最後の舞台となった。

ユールスキー氏は映画界でも数々の名作で演じ、『約束の場所は変えてはだめ』、『金の子牛』の主役オスタプ・ベンデルなど、ロシア人の脳裏に刻まれる名演を残した。

ユールスキー氏は日本との縁も深い。親友の翻訳家、宮澤俊一氏の招きで劇団「銅鑼」で舞台演出をてがけ、名優、鈴木瑞穂氏などにの演劇指導を行った。またロシアの国民的詩人アレクサンドル・プーシキンの朗読でも第一人者として知られ、日本での詩人生誕200年を祝う行事に参加して、ロシア語の詩の豊かさを日本の聴衆に披露した。

享年83歳。合掌。

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