ブルームバーグ 欧州はファーウェイに対するトランプ政権の主張の論拠を信じない

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米国政府の圧力にもかかわらず、これまで欧州のどの国も中国のテクノロジー大手・ファーウェイとの協力を拒否していない。ブルームバーグが報じた。

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昨年の夏以来、米国のトランプ政権は欧州の同盟国に対し、自国の通信ネットワークから中国のファーウェイを排除するよう説得を試みている。米国は、ファーウェイの機器には中国のスパイのためのバックドア(裏口)が組み込まれていると主張し、欧州が米国のアドバイスを無視するなら、諜報活動によって得られた情報の交換を停止すると脅している。しかし、オーストラリアやニュージーランドとは異なり、これまでのところ欧州ではファーウェイのテクノロジーの使用を禁止した国は1つもない。

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米国が排除狙うもファーウェイ、配当を増配へ
3月19日にベルリンで開催された会議でドイツのアンゲラ・メルケル首相は、「私には、正しいとは信じられないことが2つある」とし、次のように続けた。「第1に、デリケートな安全保障問題を公に議論することは必要だとする主張、第2に、ある一定の国の企業であるという理由だけでその企業を排除するべきだとする主張だ」。英国やフランス、イタリアも米国の警告を無視した。

米国と中国の間の貿易戦争が進行している中で、欧州は中国の影響力の増大に対する懸念でバランスをとることを目指す一方、他方で自らにとって2番目に大きい貿易パートナーである同国とのビジネス拡大を望んでいる。欧州では、ファーウェイの5Gテクノロジーが経済成長を今後促していくとの期待がもたれている。

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