「自閉症の人々を雇うことを恐れる必要はない」 専門家が雇用者に呼びかけ

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4月2日は「世界自閉症啓発デー」。英国自閉症協会で啓発キャンペーン担当マネージャーを務めるジョージ・スタンバリー氏はスプートニクとのインタビューの中で、自閉症の人々は非常に貴重な働き手になることができるのだと語り、周囲の人々がどうすれば良いのかについては、自閉症の人々が職場に適応できるよう、そして職場で成果を得ることができるよう、小さな一歩を踏み出すだけで十分だと指摘している。

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スタンバリー氏は、「自閉症の人と話し合いをする前に必要なのは、詳細について予め伝えておくことと、準備を前もって整えられる機会を与えること、そして情報を消化するための追加の時間を与えることだ。労働環境に関して言うと、自閉症の人々は感覚器官への極端な影響、例えば大きな音や明るい光といったものに適応するのがつらい可能性がある。必要なのは、自閉症の人々と話をして、彼らが何を望んでいるのか理解し、何かを表現する時には可能な限り分かりやすくするということだ。自分の仕事場を彼ら自身が選ぶことを可能にするべきだ」と語っている。

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また、自閉症の同僚と隣り合って仕事をする人々については、乱暴であることや粗野な性格であることと、パニックになることを見分ける能力を持つことが重要だと説明。自閉症の人がパニックを起こした時には、サポートする必要があるとしている。

スタンバリー氏は、自身も自閉症であるがゆえに、似たような特性を抱える人々が直面する困難について、伝聞ではなく自らの経験で知っているとも語っている。

​英国には、自閉症スペクトラム障害(ASD)を抱える人が約70万人暮らしている。ロシアでは2018年の時点で、3万1415人が自閉症患者として登録されている。自閉症は、3歳までに症状が現れる発達障害であり、脳の機能に影響を及ぼす中枢神経系の機能不全の結果発生する。

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