「イルカ監獄」からのシャチやシロイルカの解放には数年かかる可能性がある=ジャン・ミッシェル・クストー氏

© AFP 2023 / Mark Davisジャン・ミッシェル・クストー氏
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ロシア沿海地方の施設に閉じ込められているシャチやイルカについて、団体「海洋の未来」の会長ジャン・ミッシェル・クストー氏は、「イルカ監獄」からシャチやシロイルカ(ベルーガ)が野生に放たれるまでには数年間かかる可能性があるほか、彼らを捕獲された場所へ戻す必要があると発表した。

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クストー氏はロシア自然資源・環境省で開かれた記者会見で「動物はすべて異なる。彼らのためには異なる時期に放つ必要があるかもしれない。まだ我々にはわからない。私たちは、その多くが捕獲された場所に戻されることを願っている。そのためには数年かかるかもしれない。ただ、まだ我々にはわからない」と述べた。

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先にクストー氏は、海洋哺乳類が人間に依存せずに野生で餌をとることを教え、野生に放つまでに4年半を必要とした。

「イルカ監獄」の存在は、環境NGO「グリンピース」が昨年10月にシャチなど13頭がロシアから中国へ密輸される計画があり、過去5年間で15頭が中国へ運ばれたと発表した後、明らかになった。

シャチ13頭のうち少なくとも11頭が、極東ナホトカに近いスレドニャヤ湾に閉じ込められていた。ロシアでは、密猟や動物虐待などの捜査が始まった。ロシア捜査委員会によると、シャチ11頭は子どもで、90頭のベルーガは性成熟に達しておらず、うち13頭は1歳未満だった。

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