死んだアヒルがトランプ大統領を説得 ロシア人外交官国外退去処分

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ニューヨーク・タイムズ紙は、米情報当局関係者の話をもとに、英国でロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐と娘のユリアさんが毒物による襲撃を受けた所謂「スクリパリ事件」を受けて米国がロシア人外交官60人を国外退去処分にしたことについて、米中央情報局(CIA)のハスペル長官の論拠が、ロシア人外交官の国外退去についてトランプ米大統領を説得したと報じた。

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報道によると、2018年3月、「スクリパリ事件」発生から間もなく、米国のインテリジェンス・ コミュニティの指導者らはロシア人外交官らに対する措置についてトランプ大統領と協議した。当初トランプ氏は英国の例に倣ってロシア人外交官を追放するという案を支持しなかったが、ハスペル長官がトランプ大統領に英国側から提供された画像を見せた。

米議会では、対露制裁のイニシアチブによる「疲労」が見られている - Sputnik 日本
米議会では、対露制裁のイニシアチブによる「疲労」が見られている
そこには英国がスクリパリ親子への襲撃で使用されたと主張する神経剤「ノヴィチョク」タイプの物質による中毒で病院に搬送されたとされる子どもたちと、「ノヴィチョク」によって死んだとされるアヒルが写っていた。この画像からトランプ大統領は強い印象を受け、ロシアに対する最も厳しい措置を承認したという。

先に米国当局は、「スクリパリ事件」に関与したとしてロシアを非難した英国の例に倣い、ロシア人外交官を国外退去処分にした。

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