アラスカ 氷が解け始めた水路に転落、5人死亡 記録的暖春が原因

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米アラスカ州では今春、記録的な暖かさとなっている。3月には、州内で気温が摂氏0度を下回ったことが一度もなかった。この暖かさが原因で、中部の都市フェアバンクスでは凍った水路の上を通る氷でできた道の強度が弱くなり、薄くなり過ぎた氷の上を乗り物で通り過ぎようとした際に少なくとも5人が水路内に転落して死亡したという。ニュースサイト「サイエンス・アラート」が22日に伝えた。

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気温上昇の原因となったのは、同州から西に位置するベーリング海とチュクチ海の氷が今春、広範囲にわたって消滅したことだ。アラスカ気候研究センターによると、同州最北部にあるウトキアグヴィク(旧バロー)市内の日中の気温は、今年最初の100日間のうち計28日で最高記録を更新したという。

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氷山の分離が増加 そのデータを研究者らが1つの動画にまとめる
このように高い気温が原因で、一部の居住地にとって冬期に通行可能な唯一の道路となる凍った水路の上を通る道が、例年よりもはるかに早い時期に解け始め、その結果少なくとも5人が既に死亡する事態となっているのだ。

1961~2016年の55年間で、全世界の氷河では9兆トンを超える氷が失われている。最も深刻な打撃を受ける形になったのはアラスカ州で、この期間に同州では3兆トンの氷が失われている。2番目に大きな打撃を受けたのはデンマークの自治領グリーンランド(1兆2370億トン)で、3番目はアンデス山脈(1兆2080億トン)。ロシアとカナダの北極地方では、研究者らの計算によると、それぞれ1兆トンを超える氷が失われたという。

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