日本 がん死亡者数が増加

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日本人のトップ死因はがん。この傾向は1981年以来、変わらず、毎年、がんによる死亡者数は増加の一途をたどっている。厚生労働省の調べでは、2017年は全死亡者数のほぼ3分の1にあたる37万人超ががんで亡くなっていた。

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日本の国民10万人あたりのがん死亡者数は、複数のデータによれ ば米国より60%ほど多い。これらは日本でのがん死亡者数の増加 を証明しているが、一方で欧州や米国でのがん死亡件数は減ってい る。予想される原因の1つは、日本の国民の高齢化だ。日本の国立 がんセンターのデータによれば、がんに罹患者数は、 高齢者ほど高くなる。たとえば、70歳から74歳の年齢層の罹患 者は、50歳から54歳の年齢層の患者数よりも4倍多い。

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こうした中、日本の製薬企業は、 がんの治療に有効な万能薬の開発に取り組んでいる。日本では各種 の腫瘍疾患の治療に使われる遺伝子製剤の承認がますます進んでい る。

国内の製薬企業の多くは、特に肺や胃など多種のがんの治療のため に最近開発された新薬の実験を行い、特定の悪性腫瘍に限った治療 のために、政府の承認を申請した。

しかし、最近の研究で、同じ遺伝子で生じたがんであれば、 がんの種類は異なっても1つの薬剤で治療が可能なことが示された 。

たとえば日本政府は昨年12月、日本ではじめて、 MSD製薬の化学療法用製薬を承認した。この製薬は、 血液のがん以外、同じ遺伝子で引き起こされた数種のがん治療に適 用することができる。この製薬は当初は、 皮膚がんと肺がんの治療用として販売されていた。

中外製薬はさらに別の製薬を開発しており、 それはがん治療の万能薬として利用される可能性がある。現在、 この製薬は政府の検査試験を受けている。

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