シベリアの奇跡 凍死寸前の男性 24回の電気ショックで「蘇生」

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ロシアのクラスノヤルスク市の病院の医師たちは、2時間の蘇生術の後、凍死寸前だった54歳の男性の命を救った。患者の心臓は、24回の電気ショックの後に再び鼓動を打ちはじめた。病院関係者によれば、世界中でもほとんど例のないケースだという。

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男性は、極寒の中に倒れていた​ため、医師らは助かる見込みはないものと思ったという。男性の体は顔面の雪が解けることがないほどに冷え切っており、心臓はほとんど動いていなかった。

しかし医師たちは諦めなかった。

スペインで解剖前の囚人が「蘇生」 - Sputnik 日本
スペインで解剖前の囚人が「蘇生」
2時間位におよぶ蘇生術を経て、心臓​の​鼓動​は次第に速さを増した。鼓動数は初めは1分あたり40回だったが、その後70回となった。

患者は蘇生したが、医師たちは、彼の脳がどれほど損傷を受けたか分からなかった。しかし、一晩が過ぎて男性は言葉を発し始め、2日目には子どもの時に覚えた詩を暗唱し始めた。現在、男性は退院の準備をしている。

医師たちは、このような​ケースは極めて珍し​く、​学術​論文の対象になり得るものだという。それは、たとえば、人体の驚くべき可能性を示した例であり、また、医師たちは患者の命に対し最後まで対処しなければならないという例ともなった。

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