日本、観光客に「食べ歩き」自粛を呼びかける 歩きながらの間食は何が危険なのか?

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日本で今年、観光客に対して「食べ歩き」を自粛するよう呼びかけられた。当局は、混雑する場所で食べ歩きをすると、特に串に刺した揚げ物などは刺さってケガをする危険性もあると考えている。観光客の多くはこの呼びかけに理解を示しているが、日本の市場や商店街の雰囲気を楽しむことができなくなると考える人々もいる。ジャパンタイムズが報じた。通信社スプートニクは、ロシア連邦栄養・バイオテクノロジー・食品安全研究センターのアレクサンドル・バトゥリン教授に話を聞いた。

スプートニク日本

バトゥリン教授は、食べ歩きの危険性に関する日本当局の懸念に賛同し、次のように語った- 

「急いで軽く食事をする時でさえ、動かずに食べなくてはなりません。ましてや走りながら、あるいはよそ見をしながら食事をしてはいけません。躓いたり、転んだりする危険性があるほか、一番恐ろしいのは、食べ物が喉に詰まって息ができなくなることです。間食自体はもちろん許容でき、時には必要なこともあります。重要なのは、私たちの生活のあらゆる分野で行われているのと同じように、基本的なルールを守ることです。」

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なお今日、大勢の人にとって外出先で軽く食事をとることは、彼らの日常生活に不可欠なこととなっている。大都市の住民たちは、「食べ歩き」を狂った生活リズムと時間が足りないことで正当化している。だが、このような時間の節約は寿命を延ばすことに役立っているのだろうか?「最適な食事」運動の指導者でもあるバトゥリン氏は、この問いに断固として「ノー」と答え、次のように語った-

「ストリートフードは、たとえすべての衛生基準をしっかり遵守していたとしても、家庭やカフェ、またはレストランで調理されるあらゆる他の食べ物よりも安全性が低くなります。その食べ物に影響を与える予想不可能なさまざまな要因があまりにもたくさんあります。しかし主な危険性は、人的要因です。食べ物をつくり、売り、おつりを渡すことを同時に行っている売り手側と、手を洗う場所がない買い手側の両方からのものです。食中毒の危険性はかなり現実的なものなのです。」

一方でバトゥリン氏は、主な危険性は「ファーストフード」が本当に体に悪いことにあるとの確信を示し、次のように語っている-

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「もしファーストフードを食べる回数が月に1度であれば、恐ろしいことは起こりません。ただストリートフードは特に美味しく、買い手にとって魅力的であるように特別につくられています。だからそのような食べ物に惹きつけられるのです。通常、ファーストフードのサラダのあらゆる葉物には、私たちの味覚受容器を刺激するマヨネーズや他のソースが加えられています。同時に主な食べ物は、一般的にかなり脂っこく、ジューシーで柔らかく、それは肯定的な味覚を付け足しています。ですが、このような高カロリー食品を頻繁に食べると、若くて健康な人でさえも、肥満や代謝障害が引き起こされてしまいます。」

大多数の食事療法の専門家たちは食べ歩きについて、他に食べる方法がなく、どうしようもない場合にのみ可能だと考えている。なお、ゆっくり食事をとることは、より早く満腹感を得ることができ、過食の危険から自分の身を守るのに役立つことを覚えておくとよいだろう。

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