「ボニーとクライド」の物語は米国映画をどう変えたか ギャング映画の名作5本

© 写真 : Public domainボニーとクライド
ボニーとクライド - Sputnik 日本
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1934年5月23日、米国のギャングのボニー・パーカーとクライド・バロウは、車にいるところを射殺された。ふたりの物語は伝説となり、くりかえし映画化された。 2人についてのもっとも象徴的な映画は、20世紀後半の米国映画を根本的に変え、ギャング映画のジャンルをより現実的レベルにまで高めた。スプートニクは、ギャング映画の5つの名作をみなさんに紹介します。

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『俺たちに明日はない』(原題:ボニーとクライド)
© 写真 : Tatira-Hiller Productions (1967)『俺たちに明日はない』(原題:ボニーとクライド)
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『俺たちに明日はない』(原題:ボニーとクライド)

この映画は、1967年にアーサー・ペン監督によって撮影された。アカデミー賞の2部門で受賞し、「ハリウッド・ルネッサンス」の始まりとなった。

映画評論家らはこの作品はある意味でショック療法の部類に入ると位置づけた。それはこれが当時の映画ではタブーだったテーマを無効にし、「残忍さとセックス、芸術」を一列に並べたからだった。この「残忍さとセックス、芸術」というフレーズは当時『タイム』誌が掲載した、この映画に関する記事のタイトルがまさにそれだった。

『ゴッドファーザー』(1972年)
© 写真 : Paramount Pictures (1972)『ゴッドファーザー』
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『ゴッドファーザー』

この作品は、米国の作家マリオ・プーゾの同名小説をフランシスコ・コッポラ監督が映画化したもの。プーゾ氏は実話にもとづき同小説を執筆した。

コッポラ監督は、マフィア一家をロマンチックに耽溺して描くのではなく、マーロン・ブランド演じるドン・コルレオーネが、なぜ、どのように「ゴッドファーザー」となったのか、また、アル・パチーノの扮した末息子マイケルが、親切で誠実な人間からなぜ、どのように犯罪者へと変貌したか、それを観客にあらゆる角度か考察する余地を与えている。

『スカーフェイス』(1983年)
© 写真 : Universal Pictures (1983)『スカーフェイス』
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『スカーフェイス』

この映画は、有名な米国のギャングでシカゴマフィアのボスであるアル・カポネの生涯から事実を映画化した。

ブライアン・デ・パルマ監督は、豊かで煌びやかな「アメリカンドリーム」を追求するキューバ難民のトニー・モンタナが、マフィアの下っ端から犯罪界のボスに登りつめていく様子を映画で表現した。アル・パチーノ演じるトニーは狂気の沙汰と言えるが、こんな人物でも自分なりのの原則と名誉の概念を持っていた。

『そして友よ、静かに死ね』(2011年)
© 写真 : Paramount Pictures (1987)『そして友よ、静かに死ね』
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『そして友よ、静かに死ね』

オリヴィエ・マルシャル監督のフランス犯罪映画は、もっとも有名なフランスの犯罪者の1人、エドモン・ヴィダル自伝小説にもとづいて製作された。

彼が率いる強盗団は、1967年から1974年にかけてリヨン近郊を荒らしまわった。驚いたことに、ヴィダルは撮影現場にまで出現し、監督や俳優らに自分の思い出話を語った。

『パルプ・フィクション』(1994年)
© 写真 : Miramax (1994)『パルプ・フィクション』
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『パルプ・フィクション』

この映画はクエンティン・タランティーノ監督の作品で、実験的映画が好きな人にお勧め。この映画は、実話にもとづくのではなく、従来の意味でのギャング映画でもない。しかし、その文化的、歴史的、美的意義の高さから米国国立フィルム登録簿入りを果たしている。

タランティーノ監督はこの映画の中でいくつかの犯罪ストーリーをひとつにまとめて物語った。ストーリーは混ぜあわさり、時系列もシャッフルされて描写されている。

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