「浮遊する森」 風雨の力を砕いて海岸線を守る巨大防波堤暴【写真】

© 写真 : Courtesy of Prof Chien Ming Wang (The University of Queensland), Prof Wenhui Duan (Monash University) and Dr Kwanghoe Jung (Hyundai Engineering and Construction)「浮遊する森」
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オーストラリアの技術者たちは、上部に設けた傾斜で大波のエネルギーを分散し、破壊を防止できる巨大防波堤を開発した。

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弾力性を持つこの防波堤は、長さが数キロメートルにおよび、インフラの破壊や海岸線の侵食といった深刻な被害をもたらす暴風雨から、沿岸地域を守ることができる。技術系サイト「ニュー・アトラス」が報じた。

技術者たちは波状の防波堤を用意し、その内部にコンクリートおよびプラスチック製で中が空洞の20メートルサイズの管を間断なく数列埋め込んだ。

​「フローティング・フォレスト(浮遊する森)」と名付けられた建造物は柔軟性を保ちながら、風の速度を低速化させて拮抗し、一塊になって吹き付ける暴風を沿岸に到する前に細かく裁断する。

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さらに、海水が管の空間部に流れ込むことによって、波のエネルギーも分散させる。このようにして、はじめて技術者たちは、波だけでなく、暴風に対しても防御が可能な防波堤の建築に成功した。

今後、オーストラリアの技術者たちは、バングラデシュやモザンビーク、台湾、フィリピンといった定期的に暴風雨に見舞われる地域でこの技術が活用されることを望んでいる。現在、技術者らは、人口波を起こすことができるプールでの実験のため、小さいサイズの「フローティング・フォレスト」を製作している。

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