ハリウッドが恐れる、中国との「常軌を逸した」貿易戦争の結末

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映画の都ハリウッドでは、米中の貿易戦争が米国の映画産業に与える潜在的な影響について懸念が高まっている。エンタメ系ニュースサイト「バラエティ(Variety)」が報じた。映画産業界は、トランプ政権が中国に対する政策を強化している間に、中国の広大な市場へアクセスできなくなることを恐れている。

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米国の独立系映画スタジオ「ソルスティス・スタディオズ(Solstice Studios)」の社長兼CEOのマーク・ギル氏は、「中国なしで何かをすることを考えるのは不可能」と強調している。

「それは本当に常軌を逸した話だ」とギル社長に同調するのは、「スカイダンス・メディア(Skydance Media)」のジェシー・シスゴルド社長。

中国は貿易戦争に勝利するためにアメリカ製品を拒否できるのか? - Sputnik 日本
中国は貿易戦争に勝利するためにアメリカ製品を拒否できるのか?
スカイダンス・メディアは、『ミッション:インポッシブル』や『ターミネーター』といった人気作品をリリースした映画製作会社。世界で2番目に大きな映画市場をもつ中国から、多くの点で恩恵を受けている。中国大企業のテンセントとアリババは、米国の映画市場に大規模な投資を行っている。

しかし、ハリウッドへの最初の警報はすでに鳴り響いた。中国は1年以内に国内で公開できる米国映画の数を制限した。ギル氏は、「こうした対立した状況を克服する必要がある。私たちの政府は互いに壁を作っているので、だれも利益を得られない」と語っている。

「誰も利益を得られない」かどうかは疑問だ。なぜなら中国には米国映画の輸入制限を補うために、英国やオーストラリアの英語の映画を代替にする手も残されているからだ。

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