ホワイトハウスの発表によれば、トランプ大統領は共和党の上院議員らを集めて「ロシア製ミサイル防衛システムの購入を進めたトルコに対する制裁の可能性」を議論した。
米国とトルコの関係悪化の引き金となったロシア製ミサイルS400はすでに7月中旬に配備が始まっている。米国はロシアのS400ではなく、米国のパトリオット・ミサイルを購入するよう迫っていた。ただし、トルコが要求に応じなかったことから、トランプ政権は最新鋭ステルス戦闘機F35の多国間共同開発計画からトルコを排除すると発表したほか、ロシアやイラン、北朝鮮を標的とした「敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)」をトルコに適用することも視野に入れている。
一方、先にトルコのアカル国防相は、米国の戦闘機F35の多国間共同開発計画からトルコを排除することで、NATO(北大西洋条約機構)の南部方面は弱体化するとの見方を示した。