英国の6人の研究者たちがサムスンのために報告書を作成した。その報告書では、「ハイテク時代」の生活はどれほど私たちが慣れ親しんだ日常と変わるのかについて研究されている。
報告書によれば、2069年に多くの人々は高層ビルがぎっしりと建設された都市で生活する。各建物は巨大な地下と水中のエネルギー複合体を利用し、オートマティックに食物や水、エネルギーを住民に提供する。
旅行時にホテルの部屋の代わりとなるロボモバイルが当たり前となる。それらと同時に、ハイパーループのオートフライトタクシーや超音速ドローンが人々の移送を行うようになる。
また専門家たちは、未来の人々は外出をしなくなると予想している。個人的または専門的な交際のため、人々は返信機能のあるホログラムを利用する。家の掃除と片付けは人間に代わってロボットが行う。人々の健康については人工知能(AI)が注視する。バイオセンサーが病気のささいな兆候を察知し、医師に連絡する。希望者には知的能力を向上させる脳インプラントの移植や3Dプリンターで作製された新しい器官を障害のある器官と交換することが可能となる。
娯楽の分野では、現実とバーチャルの世界の境が完全になくなる。映画は直接脳にダウンロードされ、人間は自身の感情を直接インターネットに反映することが可能となる。
また研究者らは英国人2千人にアンケートを実施し、サムスンの報告書に記載されたような未来の暮らしを人々が望むかどうかについて調査を行った。
回答者の63%がオート化した高層住宅を支持し、43%が脳インプラントを承認した。また、回答者の33%がフライトタクシーと内臓器官の3D化に賛成した。しかし、昆虫食については賛成はわずか17%だった。また、脳へのエンターテイメントの伝送を支持する人はさらに少ない9%だった。