現代っ子のほぼ全員の体内に有害なプラスチック ドイツの調査で明らかに

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ドイツの連邦環境・自然保護・原子力安全省とロベルト・コッホ研究所は合同調査の結果、現代のほとんどの子どもたちの体内に有害なプラスチック成分が存在するとの結論を出した。ドイツの週刊誌「デア・シュピーゲル」が報じた。

合同調査では、3年にわたって3歳から17歳の児童2500人の尿が観察され、その結果、97%の子どもの体内におもちゃやペットボトル、食品の包装材の表面に含まれる11種類のプラスチックの痕跡がみとめられた。

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調査の中でも最大の懸念を呼んだのはペルフルオロオクタン酸。この化合物は一度体内に入ると排出されるのは少なくとも4年間はかかる上に、細胞の突然変異と悪性腫瘍の形成を引き起こす。ペルフルオロオクタン酸の体内濃度はほとんどの被験者の児童で許容上限値に達しており、また幼児に限っては基準値の2倍量だった。さらに医師らは、この化合物は生殖器に危険で、肝臓に有毒に働くと主張している。ドイツの国際放送局「ドイチェ・ヴェレ」によれば、EU(欧州連合)は2020年にもこの化合物の製造および使用を禁止する。

ドイツの毒性学者は、プラスチック包装は禁止されるべきであり、プラスチックとの相互作用で有害物質を分泌する危険性のある物質は子ども用食品の生産での使用を完全に禁止すべきであると考えている。

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