ニューヨーク・タイムズ紙、ロシア軍がシリアの4か所の病院を攻撃したと報道

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ニューヨーク・タイムズ紙は、2019年5月に、ロシア軍がシリア北西部に位置する4か所の病院に攻撃を加えたという結論に達した。同紙は、ロシア軍パイロットの会話の録音、監視者の報告、目撃者の情報などを引用して、このように結論付けている。

ニューヨーク・タイムズ紙の情報によれば、医療施設への攻撃は5月5日と6日に行われ、攻撃は12時間続いたとされている。さらに同紙では、攻撃にさらされた病院はシリアのバッシャール・アサド大統領に反対する勢力のコントロール下にあり、ロシア軍は、この攻撃によってアサド体制を守り、医療施設がある地域の管轄権を得ようと試みた、と指摘している。

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また、ニューヨーク・タイムズ紙は、国連はこの攻撃に関する調査を8月に開始したと報じている。国連のアントニオ・グレーテス事務総長は、現在まで継続しているこの調査の枠内で、ロシアや他の関係各国に、自由意志で自施設の位置情報を伝えた医療施設が、どのようにして結局のところ攻撃の対象になってしまったのか明らかにしたいと考えている。またグレーテス事務総長は、これらの医療施設が、国連が支援している施設の対象に入っていることを明かした。

ステファン・ドゥジャリク国連事務総長報道官は、本件に関する内部の調査委員会は、報告書を公にしない、あるいは「法的な責任について特定する」ことをしないと表明。ニューヨーク・タイムズ紙は、ロシア政府は、4か所の病院の攻撃についての質問に、直接回答しなかったと報じている。同紙は、ロシア外務省の担当者は、当局が以前も表明したように、ロシア空軍は「確かに調査された対象だけ」に攻撃を加えていると回答した、と伝えている。

ロシア国防省、およびロシア外務省によるこの件に関するコメントは、今のところ出ていない。

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