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解毒剤入りインプラントが薬物の過剰摂取を救う 研究者が開発

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米ノースウェスタン大学の研究者らは、世界的に深刻な問題となっている麻薬性鎮痛薬オピオイドの過剰摂取を検出し、主にヘロインなどの麻薬の過剰摂取の解毒剤であるナロキソンを即座に血中に注入する、体内に埋め込むタイプの小型インプラントを開発している。同大学のサイトで発表されている。

同大学の研究者らは、USBフラッシュドライブの大きさの皮下に埋め込む小型インプラント開発に取り組んでいる。

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この小型インプラントは極めて小さなポンプと化学的酸素濃度センサーから成り立つ。オピオイドを過剰摂取すると、意識を失い、血液中の酸素濃度が急激に低下する。

すると、小型インプラントに内蔵されたミニタンクからオピオイドの拮抗薬ナロキソンが即座に血液に注入され、患者を回復させることがこの小型インプラント開発の狙いだ。

オピオイドの流行

2019年に国連薬物犯罪事務所が発表したレポートによると、薬物乱用はすでに世界的な流行となっている。世界中で3500万人が薬物依存による疾患で苦しんでいるが、治療を受けているのは7人に1人だけである。

薬物問題が特に深刻なのは米国だ。公式の統計データによると、現在200万人近くの米国人が薬物依存に苦しんでおり、35歳未満の若者の死亡原因の20%がオピオイド過剰摂取によるものである。

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