南クリル諸島に向けた観光ツアー出発へ 露日共同の試験事業 

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延期されていた南クリル諸島に向けた観光ツアーが出発する。 同ツアーは露日共同活動の試行事業としてはじめて実施されるもの 。当初は10月11日に出発が予定されていたが、10月末から1 1月上旬に延期されていた。

今回のツアーには、旅行会社が募った一般客44人が参加し、 クナシル島(日本での表記は国後島)とイトゥルップ島( 日本での表記は択捉島)を集団で訪れる予定。 現地で日本人墓地や景勝地などを巡る。 一行は南クリル諸島への理解を深めるため、27日から3日間、 島々に近い根室市などを周遊していた。

日本人が観光目的で正式に南クリル諸島を訪問するのは今回が初めて。 既存のビザなし渡航の枠組みを活用した特例措置として行われる。 ツアーの参加者らは、 南クリル諸島を実際に訪問することに期待を膨らませ、 現地の人々との交流を楽しみにしている。一方で、 旅行中にトラブルが起きれば日ロの主権問題に発展しかねず、 常に団体行動を強いられるなど制約も多いといわれている。

このツアーについて茂木外務大臣は記者会見で、 領土問題の解決と平和条約の締結につなげていくことを目的に、 両国間での共同経済活動に関する協議を進め、 島の特性に応じたツアーの開発について試験的にスタートさせたも のと語った。実施後には課題の検証などを行い、 露日間の本格的な共同経済活動へと発展させたいという考えを示した。

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