玉城デニー沖縄知事「首里城は必ず復元する」と約束

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10月31日未明、沖縄県の首都、那覇市の暗い空は首里城の炎に照らされていた。午前2時30分頃に首里城で火災が発生、駆け付けた100人以上の消防士の努力にもかかわらず正殿を含む敷地内の7つの建造物が焼失した。ソラニュース24が伝えている。

首里城は日本、中国、その他アジアの影響が混在するという点で、日本の伝統的な城の中でもユニークな存在だ。沖縄文化そのものを生み出した独特の混合遺産の反映とも言え、この火災は沖縄住民の大きな痛みとなる。10月31日、玉城デニー沖縄知事は県庁で記者会見を行い、沖縄県民の苦しみについて触れ、復元の可能性について語った。

​玉城知事は、「一日も早く復元して欲しいという声が県庁に届いている。必ず復元する」と述べ、今回の火災を「アイデンティティーの喪失」と表現した。翌日東京に向かい、11月1日以降、菅義偉官房長官のほか、所管の国土交通省、内閣府に火災について報告し、意見交換すると明かした。

復元への協力要請については、「沖縄県民、また世界中のウチナーンチュが喪失感に襲われているので、政府にできるだけ協力して欲しいとお願いする」と語った。また国内外から寄付金を受け入れる口座開設を準備しているという。

復元は大規模プロジェクトになるが、首里城の元の建物は1945年までに破壊あるいは解体された過去をもつ。今回焼失した建造物と現在残っている建造物はどちらも近代の再建であり、十分な労力と支援があれば首里城は再建可能だ。

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