バルト海に沈んだ難破船から1世紀前のアルコール900本が引き上げ【動画】

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スウェーデンとスペインの2つのダイバーチーム「Ocean X」と「iXplorer」がバルト海の海底に100年以上も眠っていたレアな仏製コニャック、リキュールの瓶900本を引き上げた。ヨーロッパのニュースを報じるサイト「The Local」が伝えた。

今をさかのぼること102年前の1917年、同海域で独潜水艦がスウェーデンの汽船「S/S Kyros」を拿捕した。汽船は65箱のアルコールの木箱を積載し、帝政ロシアの首都ペテログラード(現在のサンクト・ペテルブルク)に向かっていた。潜水艦の船長はアルコールの運輸は密輸とされていたため、スウェーデン船を沈没させる命令を下した。スウェーデンの船員らは祖国へと帰されている。

10年前の1999年、難破船の破片が見つかったが、船まで潜水するのはダイバーにとっては危険と判断されたため、このために数年の準備期間がおかれていた。

瓶(アーカイブ写真) - Sputnik 日本
タスマニア 瓶入り暗号メモ発見【写真】
瓶の引き上げの成功をダイバーらは手放しで喜び、「だって僕らはレアなコニャックやリキュールを見つけただけじゃない。これはロシア帝国の歴史の一部なんだから」と語っている。

瓶のうち2本はロシアとスウェーデンにそれぞれ鑑定のためにすでに送られた。

海は様々なドラマを生むが、先日もソ連の船員のメッセージが入った瓶がブラジル沿岸で見つかったばかり。

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